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  • 眼圧が高いと言われたら

    健康診断などで、眼圧が高い(高眼圧)と指摘されることがあります。

    眼圧が高いと、視神経が障害される『緑内障』になるリスクが高くなります。
    しかし、眼圧はかなり高くない限り、自覚症状が出ません。そのため、自覚症状がなくても、眼科で精査する必要があります。

    なお、眼圧は、日や時間により変動します。また、目に力が入ると、実際より高い数値がでることがあるので、注意が必要です

    検査は、視力・眼圧・OCT・視野検査を行います。
    視野検査は予約制のため、初診時に予約して、後日改めて受診し検査する必要があります。

    緑内障は、自覚症状が出たときには、すでにかなり進行しており、手遅れになっていることが多いため、早めに眼科へ受診することをオススメします。

    物がゆがんで見える

    『物がゆがんで見える』という症状は、主に網膜の中心である『黄斑』の障害で起こります。
    黄斑の病気は、
    黄斑変性、網膜前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫(糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などに伴う)、網膜剥離、中心性網脈絡膜症
    など多数あります。
    それぞれ好発する年齢や症状、経過など異なりますが、自覚症状のみで病気を鑑別することは困難です。

    診断には、OCTという黄斑部の断層像を見る検査を行います。多くの病気は、OCTで判別可能です。

    治療は、それぞれの疾患により異なります。網膜剥離や、出血を伴う黄斑変性など、緊急を要する病気もあります。
    『物がゆがんで見える』症状がありましたが、早めに眼科受診することをオススメします。

    『目に鉄粉が入った』

    お仕事で、鉄関係を扱う方に多く見られます。
    鉄粉は目に刺さると抜けにくく、ずっと刺さったままになってしまうことがあります。
    さらに、鉄がさびてきて、サビが角膜を浸食してしまいます。
    サビが大量に残っていると、キズの治りが悪くなります。そこで、可能な限りサビも除去する必要があります。しかし、浸食したサビが多いほど、広範囲の角膜を削らないといけないため、除去が難しくなります。
    サビの浸食は早く、2.3日で広がってしまいます。

    そのため、早急に鉄粉を除去する必要があります。
    鉄粉が目に入り、痛みが改善しない場合は、速やかに眼科へ受診することをオススメします。

    『目が赤い』

    目が赤くなった場合、まず鑑別すべきことは、
    『出血』と『充血』です。

    出血は、血でべったりと赤くなります。
    充血は、1本1本の血管が太くなることで赤く見えます。

    出血の場合、『結膜下出血』という診断になります。こちらは、2週間程度で自然に消えるため、問題ありません。そのため、必ずしも眼科に受診しなくても大丈夫です。

    一方、充血は結膜炎、ものもらいなどのよくある病気から、角膜潰瘍、ぶどう膜炎などの重篤なものまで、原因は様々です。そして、原因により、今後の経過や治療法が大きく異なります。
    特に、痛みの強い場合や、視力低下を伴う場合は、重篤な病気の可能性もあるため、早めに眼科へ受診したほうがよいです。

    『目がかゆい』

    目のかゆみは、主に『アレルギー性結膜炎』が原因となります。

    アレルギー性結膜炎は、『季節性』と『通年性』に分けられます。
    『季節性』は、スギ花粉のような季節性の花粉が主な原因となります。症状は毎年同じような時期に出て、時期が過ぎれば改善します。

    『通年性』は、ホコリやハウスダストなど、身の回りにあるアレルギー物質が原因となります。また、動物を飼っていると、動物の毛やダニなどが原因となることもあります。

    治療は、目薬が中心となります。目薬の種類は、原因問わず共通となります。
    また、原因が分かっていれば、そのアレルギー物質に触れないことが重要です。そのために、メガネやゴーグルも有効です。

    かゆくて目をこすってしまうと、角膜に傷や、ものもらいのような感染を引き起こします。
    我慢できないかゆみがでるようでしたら、眼科への受診をオススメします。

    飛蚊症の話

    『黒いものが飛んで見える』
    『髪の毛のようなものが動いて見える』
    『アメーバみたいなのが見える』
    などの症状を『飛蚊症』と言います。

    多くの場合、自然に出てくるもので悪いものではありません。
    ただし、治療法はないので、そのまま様子を見ることになります。
    1か月以内であれば、飛蚊症が減少することもありますが、それ以降も残るものは、そのまま残存する可能性が高いです。

    一方、まれに『網膜剥離』や『硝子体出血』などの病気の症状として出てくることがあります。
    特に『墨汁を流したような黒い(赤い)ものが見える』などの飛蚊症の量が多い場合、これらの病気が原因となっている可能性があります。

    飛蚊症が自然に出たものか、病気が原因か、自覚症状で判別するのは困難です。そのため、眼科で検査をすることをお勧めします。

    病気が原因の場合、病気に応じた治療を要します。特に網膜剥離の場合、緊急での対応が必要となるため、飛蚊症が出た際には、なるべく早めに受診したほうがよいです。

    飛蚊症に対する検査として、目薬で瞳を開く『散瞳検査』を行います。この目薬をさすと、5時間程度見えにくくなり、車の運転や細かい字を見る作業などができなくなります。
    そのため、眼科受診の際は、車やバイクではなく、徒歩や公共交通機関を利用してください。
    また、目薬の効果が出るまでに時間がかかるため、当院では診療終了時刻の1時間前までの受診が必要となります。
    時間には余裕をもって、お越しください。

    『視力検査と眼鏡検査の違い』

    当院では、眼鏡の処方箋のための検査は、完全予約制となっています。そのため、一度受診して視力検査や診察をしたうえで、予約を取り、後日眼鏡検査を行う形となっています。

    『今日の視力検査で眼鏡処方箋は書けないのか?』
    という質問がよくでます。そこで今回は、視力検査と眼鏡検査の違いにつき、説明します。

    眼科で重要視しているのが『矯正視力』です。これは、近視・遠視・乱視の度数で矯正して、最もよく出た視力となります。そのため、視力検査で矯正するための度数は、最も強い度数となります。
    そして矯正視力は、視機能を反映します
    1.0以上で正常範囲と判定します。
    0.9以下は異常とみなし、視力が低下する原因を精査する必要が生じます。
    つまり、普段の視力検査は、目に異常がありそうかどうかのチェックが主な目的となっています。

    一方、眼鏡では、強い度数を入れると、眼精疲労や頭痛などの原因となります。そのため、通常は少し弱めにし、さらに左右のバランスを調整する必要があります。

    見え方や掛け心地は個人差が非常に大きいため、眼鏡検査では、調整したレンズをかけて、ある程度の時間、様子をみる装用テストをする必要があります。
    実は、ここに時間がかかってしまいます。しかし、時間を短縮すると、せっかく作成した眼鏡が、頭痛で使えない、などのトラブルにつながります。

    普段の視力検査と眼鏡検査は、目的や方法が全く違う検査であるとご理解して頂ければ幸いです。

    処方箋の有効期限にご注意を

    Q 処方箋の有効期限はなぜあるのですか?
    A 診察を受けてから時間が経過するほど必要な治療が変わってくる可能性が高くなるためです。

    Q 処方箋の有効期限はどれくらいですか?
    A 発行日を含めて4日間です。これは『保険医療機関及び保険医療療養担当規則』により定められています。この4日間の中には、土日祝日も含まれるので、注意が必要です。

    会計にて処方箋を受け取ったら、その足で薬局に寄って薬をもらうことを推奨します。

    自動屈折計・角膜曲率半径測定+非接触眼圧測定装置

    近視・遠視・乱視の度数である屈折・角膜曲率半径と、目の硬さである眼圧の測定を一緒に検査できる機器です。

    屈折・角膜曲率半径は、視力検査、眼鏡処方、白内障手術における眼内レンズの度数など、様々な場面で必要となります。
    眼圧は眼の硬さがわかります。眼圧は、緑内障の発見や治療効果の判定などに重要となります。
    両方とも、眼科ではもっとも基本的で大切な検査となります。そのため、眼科ではこの検査から始まることが多いです。内科でいうところの、体温測定や血圧測定みたいなもの、とも言えます。

    検査では、台にあごとおでこをのせます。特に眼圧測定時に空気が出てきて、びっくりするかもしれません。力が入ると、眼圧が高くでてしまうため、楽にしてください。
    検査は1分程度で終わります。

    この機器の最大の特徴は、屈折測定と眼圧測定の二つの検査を一緒にできることです。
    従来は、別々の機器で、二つの検査をするために、それぞれの機器へ移動する必要がありました。しかし、特に足が不自由な方にとっては、少しの移動でも大変で、転倒などのリスクあります。
    当院は白内障手術を中心とし、高齢者の方が多いため、この一体型の機器を採用しました。移動の苦労や転倒リスクの軽減が期待されます。

    OCTって何?

    OCTは、光干渉断層計と言います。
    網膜や視神経の断層を見ることができます。
    その精度は大変高く、1μmレベル(1ミリの1000分の1)の構造までみることができます。そのため、いままで肉眼の検査ではとらえることが困難だった病気が、簡単に発見できるようになりました。
    この20年でもっとも画期的であり、今では眼科診療にかかせない検査機器となりました。

    これにより、網膜の病気(黄斑変性、糖尿病網膜症・網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、中心性網脈絡膜症など)と緑内障の診断に大変有効です。

    検査は、台にあごとおでこをのせていただき、光を見ていただきます。検査は1分程度で終わります。特に機器が目に接触することもありません。

    また、当院の機器は、眼底写真と一体型のため、移動の苦労や転倒リスクの軽減が期待されます。