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・日帰り白内障手術

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  • カテゴリー: 白内障手術
  • 『白内障手術時の新型コロナウイルス感染対策』

    白内障手術では、目の周りを消毒するため、患者さんは手術時にマスクの着用ができません。
    そのため、手術時は、外来診療以上に、新型コロナウイルス感染対策を強化しております。

    スタッフは全員、マスク着用しています。
    また、手術日は手術を受ける人とその家族しかいないので、普段の外来と違って、待合室は空いております。もちろん、他の患者さんや家族にもマスク着用をしてもらいます。

    オペ室は、目の感染を防ぐため、もともとクリーンルームとなっています。常時特殊なフィルター下で換気されているので、チリやほこりすら、ほとんどありません。また、手術中は、ドレープという目の部分だけ穴の開いた特殊な布を顔全体に覆います。そのため、手術中の感染リスクはほとんどありません。

    以上より、白内障手術における新型コロナウイルスの感染リスクはかなり低いため、安心して手術を受けていただけると考えております。

    白内障手術待機期間

    7/11時点で、夏休みまでの手術枠がいっぱいとなっております。

    現時点での申込で、夏休み明けの8/15以降となります。
    ただし、8/15.18もすでにかなり埋まりつつあります。

    手術をご希望の方は、日程に余裕を持って受診頂ければ幸いです。

    なお、お電話での手術予約は承っておりません。
    また、手術枠の空きは日々変化するため、詳細はお答え致しかねますので、ご了承下さい。

    よろしくお願い申し上げます。

    【白内障手術後のサングラス】

    『白内障手術後にサングラスをしたほうがいいですか?』
    という質問をよくいただきます。

    結論としては、
    『まぶしさが強くて、サングラスをしたほうが楽であれば使用してもいいですし、必要を感じなければ使用しなくてもよいですよ』
    とお答えしています。

    白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、きれいな眼内レンズを挿入します。濁りを取り除くことで光が入る量が増加し、視力が改善することが期待されます。
    一方で、光が入る量が増えることで、『まぶしい』と感じる方もいらっしゃいます。
    特に夏場や運転中に強くまぶしさを感じることが多いです。

    まぶしさへの対策としては、サングラスやUVカットの眼鏡などが有効です。
    そのため、白内障手術にまぶしさを感じる方は、サングラスやUVカットの眼鏡を使用したほうが生活しやすいことがあります。

    また、日光は加齢性黄斑変性症や翼状片の悪化要因とされています。そのため、それらの病気の予防になるかもしれません。しかし、一日中屋外で過ごすわけでなければ、発生頻度的にそれほど気にしなくてもよいレベルかと思います。

    というわけで、白内障手術後にまぶしさを強く感じて、生活に支障を生じる場合にはサングラスやUVカットの眼鏡の使用を検討していただき、特に不便がなければ、必ずしも使用する必要はありません。

    角膜内皮細胞って何?

    角膜内皮細胞とは、角膜の一番内側にある細胞で、角膜の透明性を保つ働きをしています。角膜内皮細胞の数が少なくなると、角膜が白く濁る水疱性角膜症になってしまいます。症状としては、視力低下だけでなく、痛みが生じます。
    角膜内皮細胞数の検査機器をスベキュラーマイクロスコープと言います。この検査で、角膜内皮細胞の数がわかります。
    検査は、白内障手術前後に行います。手術前から角膜内皮細胞数があまりに少ないと水疱性角膜症になるリスクが高くなります。そのため、手術ができなくなることもあります。また、術後検査で手術による角膜のダメージの状況を確認していきます。

    なお、コンタクトレンズにて角膜内皮細胞数が減少すると言われており、検査を希望される方がいらっしゃいます。しかし、そのような方には保険適応になっていないため、当院では白内障手術以外ではこの検査は行っておりませんので、ご了承ください。

    OA2000って何?

    OA2000は、光干渉式眼軸長計と言います。
    白内障手術にて、眼内レンズの度数決定に活躍します。

    白内障手術前検査にて行います。眼軸(目の長さ)を図り、その数値から特殊な計算式を用いて、眼内レンズの度数を導き出します。

    OA2000の特徴は、精度が非常に高く、検査可能な症例が増えたことです。測定上ミリ単位の違いでも、結果に大きな誤差が生じてしまいます。OA2000は測定精度が高く、術後の誤差を最小限にしてくれます。
    また、以前の機器では、白内障が進行した症例では、測定できないことが少なくありませんでした。OA2000では、かなりの進行例でも測定できるようになりました。

    『白内障手術で認知症改善!?』

    高齢者では、白内障により視力が低下してしまいます。
    さらに、視力低下だけでなく、さまざまな全身への影響が大きいことが分かってきました。

    高齢者の大規模眼科疫学調査より、70歳以上の視力良好群(0.7以上)と視力不良群(0.7未満)に分けて認知症の発症率を比較しました。すると、視力良好群では、認知症が5.1%でしたが、視力不良群では、認知症が13.3%と有意に多く、視力が悪いほど認知症が増えていました。
    視力不良群では、認知症のリスクが2.9倍高かったのです。

    さらに、白内障手術既往群と非手術群の2群間で分析したところ、白内障手術で認知機能障害のリスクが2割程度防げることがわかりました。

    白内障手術で、認知症のすべてが解決できるわけではありません。一方で、認知症が進行しすぎると、手術後の目薬などの管理が困難となるため、手術ができないことも少なくありません。
    白内障による視力低下のため、活動範囲が狭くなりつつある方がご家族にいる場合、手術を検討してもよいかもしれません。

    『白内障手術で長生き!?』

    高齢者の疫学調査にて、白内障群では動脈硬化が1.6倍多いという調査結果が出ていました。
    また、血圧は通常夜間に低くなりますが、白内障群では、夜間血圧低下がない人が1.8倍となっていました。
    動脈硬化や夜間血圧低下の欠乏は、心筋梗塞や脳卒中などの虚血性疾患に影響を与えます。

    一方、白内障手術を受け視力が良くなった人の方が、死亡率は低い、と報告されています。
    視力改善によるQOLの向上だけでなく、認知機能障害の改善、生体リズムの改善、虚血性疾患などのリスク軽減などが影響している可能性があります。

    たかが白内障、されど白内障。
    白内障による視力低下を感じたら、一度眼科を受診することをオススメします。

    『白内障手術で睡眠の質が改善!?』

    睡眠などの生体リズムは、ブルーライトが関与しています。
    白内障は、ブルーライトを遮断するため、生体リズムが障害され、全身に影響すると考えられています。
    生体リズムの乱れは、睡眠障害・うつ・糖尿病・高血圧・脳卒中・虚血性心疾患・癌などの多くの疾患と関連します。

    白内障手術群と非手術群を比較したところ、白内障手術群で睡眠効率が良く、中途覚醒時間が短く、睡眠の質が改善しました。また、白内障手術前後で比較したところ、術後に夜間メラトニン分泌が増加していました。
    これは、白内障手術でブルーライトが届くようになり、生体リズムが改善したことが一つの要因になっていると思われます。

    薄暗い部屋で24時間じっとしていたら、誰でも睡眠障害になってしまいますね。

    手術で睡眠障害のすべてを改善することはできませんが、視力低下があれば、前向きに検討してもよいもしれません。

    白内障手術と顕微鏡

    黒目の大きさをご存じですか?
    直径約1.5cmです。

    目の中にアプローチする眼科手術では、この中で操作をする、とても細かい作業となります。肉眼で見ることは不可能なので、手術用顕微鏡で拡大しながら手術を行う必要があります。

    一般的に、カメラなどでズームすると、画質が悪くなります。しかし、画像がぼやけると、手術が困難になってしまいます。そのため、手術用顕微鏡の画質が、眼科手術では非常に重要となります。手術用顕微鏡の性能がよくなると、より精密な眼科手術をより正確で安全に行うことが可能となりました。
    近年の眼科手術の進化は、手術用顕微鏡に支えられているのです。

    眼科手術もいくつかの分野があり、求められる性能が異なります。そして、当院で使用している『ルメラi』は、白内障手術に特化した手術用顕微鏡となっています。

    特徴は、『徹照』がとてもよいことです。
    目に光を当てると、網膜で反射されます。網膜はオレンジ色なので、目の中がオレンジ色に見えます。これが『徹照』です。

    徹照が一番力を発揮するのが、前嚢切開という工程です。
    白内障は、嚢という透明な膜で覆われています。その前の部分である前嚢を丸く切り、その部分から器具を入れ、手術を行います。これを前嚢切開といいます。手術の工程の中でも初めの方のため、これがうまくできないと、以降の手術操作が困難になるだけでなく、後嚢破損や水晶体落下などの大きなトラブルにつながります。

    嚢はサランラップみたいに無色透明です。そして、白内障は白く濁っています。そのため、特に白内障が進行している場合、前嚢はとても見えにくく、途中で見失うこともあります。
    しかし、徹照が良いと、背景がオレンジ色になり、前嚢のエッジが浮き上がって見えるようになります。
    それにより、前嚢切開で苦労することが格段に減りました。もちろん、その他の操作も立体的に良く見えるため、ストレスを感じることなく手術することが可能です。

    どの手術機器よりも、手術用顕微鏡の進化が白内障手術に寄与していると思っております。

    『白内障手術の超音波乳化吸引術って何?』

    今回は、白内障手術における超音波乳化吸引術についてです。
    12ミリある水晶体を、そのまま2ミリ強の小さな切開創から取り除くことはできません。そのため、水晶体を小さくする必要があります。そこで、超音波で水晶体を砕き、小さくなった水晶体を吸引していきます。
    これが超音波乳化吸引術です。

    分かりやすく例えると、大きな岩をドリルで砕き、小さくしたかけらをホースで吸い取る、というイメージです。
    そして、もし岩がものすごく硬いと、ドリルではびくともしなくなり、砕くのが困難になりそう、と想像できるかと思います。

    白内障は進行するほど、水晶体は硬くなっていきます。そして、末期の成熟白内障ともなると、岩のように固くなることもあります。
    20年くらい前までの機器では、成熟白内障の硬さに歯が立たないことが多かったです。そのため、成熟白内障に限っては、12ミリの切開創で水晶体ごと取り除くような手術をしていました。

    現在の機器は、破壊力が格段にアップし、ほぼすべての成熟白内障でも対応可能となりました。そのため、ここ10年は、切開創の大きい手術はまったく必要なくなりました。

    それに伴い、手術時間も大幅に短縮され、術者のストレスも軽減されました。

    開発に携わった方々、ありがとうございます。