当院では、手術後~翌日診察時まで、眼帯をしています。
最近では、眼帯をしない施設も増えてきています。しかし、当院では80歳以上の方も多く、不意に目を触ってしまう可能性などを危惧して、眼帯を続けております。
眼帯は、手術翌日の診察時に外します。その後、眼帯は必要ありません。また、当院では保護用ゴーグルも使用しておりません。
眼帯時は片目となるため、立体感がわかりにくくなります。そのため、段差などでの転倒には注意が必要です。特に、手術しない方の目が視力不良の場合、通院や生活に支障がでるため、事前に家族の方などに付き添いをお願いして頂ければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
手術当日は、午後1時40分までに受診していただきます。
手術の準備として、目薬とキャップの着用を行います。その後、順番で手術を行います。
手術の順番は、目の状態などから、事前にこちらで決めさせていただいております。
手術時間は、10分程度です。ただし、手術の準備と片付けがあるため、手術室での滞在時間は20分程度です。
手術後は、会計して終了となります。
安全な準備のため、手術の方は同時刻にご来院頂いております。最後の方で、3時半頃に手術終了予定です。
しかし、場合により終了時刻が遅れることがあります。
予めご了承ください。
普通免許では、矯正視力0.7以上が必要となります。
そのため、矯正視力が0.7以上出た時点で車の運転が可能となります。
白内障手術は安全性が高く、合併症などが起こる可能性はとても低くなっています。しかし、ごくまれですが、様々な合併症が生じて、視力が低下する可能性もゼロではありません。
また、手術後の視力は、角膜、網膜、視神経などの、目の他の部分の機能に依存します。白内障以外の病気があれば、手術は無事終わっても、視力が改善しないこともあります。
というわけで、手術前に運転できる視力が出ると保障することすらできず、いつから運転できるとお約束することはできません。
一方、経過良好で術後視力が良好な場合ですが、手術翌日から視力がばっちりでることもあれば、1~2週間程度改善に時間がかかることがあります。
また近視の場合、眼鏡の度数が変わることが多いです。その場合、眼鏡を作成し直す必要があります。
結論ですが、手術後いつから運転できるかはわからないため、しばらくは運転する用事は控えて頂ければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
当院では、手術日は月曜と木曜の午後となっております。
また、眼帯を外し、診察するため、手術翌日9時半の受診が必ず必要となります。
両目手術の場合、片目ずつ行います。一番早くて月曜・木曜、もしくは木曜・月曜で行うことが可能です。
また、1週間空けて行う方も多いです。
洗顔洗髪の制限や手術後の目薬の混乱を防ぐため、あまり間を空けないことをオススメします。
手術は、約1か月待ちとなっております。そのため、手術希望の方は、事前に1か月以上先で空いている日程につき確認しておくと、日程を決定する時にスムーズになります。
よろしくお願い申し上げます。
白内障手術では、手術の時に目の中に移植する眼内レンズの度数により、近視や遠視などのピントの位置を調整することができます。
強度近視の場合、近視を軽くすることが可能で、近視をほぼ0にすることもできます。そのため、白内障のにごりを取ることによる視力回復だけでなく、近視矯正としてのメリットも大きく、手術後に喜ばれることが多いです。
しかし、強度近視の方で、片目のみ白内障が進行している場合、片目のみ手術をして近視を軽減させると、手術しないほうの目と度数の差が非常に大きくなってしまいます。そうなると、手術後に眼鏡での矯正が困難となり、不便が生じることが懸念されます。
そのため、強度近視で片目のみ白内障が進行している場合、
①両目手術する
②片目のみ手術する
③もう片方も白内障が進むまで手術を我慢する
の3択となります。
①の両目手術する場合、左右差を気にせずに手術できるため、わかりやすいです。しかし、手術にはリスクを伴い、視力低下のない目を手術することに抵抗を感じる方も多いです。
②の片目のみ手術する場合、術後の左右差にどう対処するかを検討する必要があります。最も左右差を感じにくいのが、コンタクトです。しかし、コンタクトは24時間使用できないのが難点です。
眼鏡で矯正する場合、左右差が大きいと完全矯正が困難です。そのため、通常は手術した目を中心とし、反対目は低矯正にしてバランスを取ります。
しかし、どうしても左右差に適応できないようだと、早めに反対目も手術する必要が出てきます。
どの方法がよいかは、個人差が大きいので、手術のタイミングを慎重に検討し、手術をする際には、手術のメリットとデメリットをよく理解しておく必要があります。
白内障手術では、目の周りを消毒するため、患者様は手術時にマスクの着用ができません。
そのため、手術時は、外来診療以上に、新型コロナウイルス感染対策を強化しております。
スタッフは全員、マスク・ゴーグル・フェイスシールド・手袋を着用しています。
しかし、手術をする院長は、フェイスシールドが曇ると手術ができなくなるため、N95マスクという、コロナ病棟などで使用されている特殊マスクを着用しています。
オペ室は、目の感染を防ぐため、もともとクリーンルームとなっています。常時特殊なフィルター下で換気されているので、チリやほこりもほとんどありません。また、手術中は、ドレープという目の部分だけ穴の開いた特殊な布を顔全体に覆います。
以上より、白内障手術における新型コロナウイルスの感染リスクはかなり低いと考えております。
新型コロナウイルスに対する3回目のワクチン接種が進んでおります。
それに伴い、
『白内障手術希望ですが、ワクチン接種してもいいですか?』
など、ワクチンと白内障手術に関する質問をよく受けます。
現時点での当院での基本的方針は、
『ワクチン接種と白内障手術は1週間以上あける』
としております。
ワクチンの副反応により、発熱などの体調不良が起こることがあります。ワクチン接種と白内障手術の間が短いと、手術自体や、手術前後の検査・診察ができなくなる可能性があります。また、腕が痛くて上がらなくなり、手術前後の目薬がうまくできなくなることもあります。
そのほか、何かあったときに、手術とワクチンのどちらの影響か、判断がつかなくなる恐れもあります。
以上を踏まえて、当院ではワクチン接種と白内障手術は1週間以上あけることにしています。
ただし、情報の変化に伴い、今後変更となる可能性もあります。
当院では、白内障手術は1~2か月待ちとなっております。そのため、これから白内障手術を検討中の方は、まずワクチン接種を終えてから、白内障手術されるのが現実的かと存じます。
新型コロナウイルスに対する3回目のワクチン接種が本格的に始まりました。
それに伴い、
『白内障手術希望ですが、ワクチン接種してもいいですか?』
など、ワクチンと白内障手術に関する質問をよく受けます。
現時点での当院での基本的方針は、
『ワクチン接種と白内障手術は1週間以上あける』
としております。
ワクチンの副反応により、発熱などの体調不良が起こることがあります。ワクチン接種と白内障手術の間が短いと、手術自体や、手術前後の検査・診察ができなくなる可能性があります。また、腕が痛くて上がらなくなり、手術前後の目薬がうまくできなくなることもあります。
そのほか、何かあったときに、手術とワクチンのどちらの影響か、判断がつかなくなる恐れもあります。
以上を踏まえて、当院ではワクチン接種と白内障手術は1週間以上あけることにしています。
ただし、情報の変化に伴い、今後変更となる可能性もあります。
当院では、白内障手術は1~2か月待ちとなっております。そのため、これから白内障手術を検討中の方は、まず3回目のワクチン接種を終えてから、白内障手術されるのが現実的かと存じます。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。
この眼内レンズに関して
『何年もつの?』
『入れ替えは必要?』
などの質問をよく受けます。そこで今回は、眼内レンズの耐久性についてのお話です。
眼内レンズは、理論上50~100年もつと言われています。
一方、眼内レンズは、登場してからまだ数十年しか経っていません。そのため、実際にどれくらいもつのかは定かではありません。しかし、今まで世界中で数多くの白内障手術が行われていますが、ほとんどの症例では、眼内レンズの耐久性に関する問題は生じていません。
そのため、基本的には
『眼内レンズは一生もので、入れ替えは必要ない』
と考えて頂いてよろしいかと存じます。
白内障手術は、安全性が高く、手術でトラブルが起きることはめったにありません。
そして、手術後の満足度は高いです。しかし、たまに手術は問題ないにもかかわらず、術後に不満を感じる方もいます。
今回は、白内障手術を満足する人としない人につき、取り上げます。
手術後に満足されるポイントは
①術前視力が悪い
②術後視力が良好
の2点となります。
逆に、手術後に不満足となるポイントを列挙すると、
①術前視力が良好
②術後視力不良(白内障以外に病気などのため)
③視力以外の症状も手術で治ると思っている
④そもそも困っていない
⑤手術をするかどうか迷っている
⑥手術に関する説明を理解していない
どれかに当てはまる場合、手術後の不満足となる可能性が高いです。このようなことが事前にわかっている場合、当院では手術を勧めません。