本日6/1で、当院開業6周年となりました。
コロナをはじめ、様々な困難がありましたが、今までなんとかやって来れたのは、ひとえにスタッフ皆さまのおかげです。
改めて感謝申し上げます。
これからも微力ながら、谷塚地域の眼科医療に貢献して参りたいと存じます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
例年、この時期から学校健診の視力検査で視力不良を指摘された方がたくさん受診されます。
5月いっぱいくらいまで、特に火曜金曜午後と土曜はとても混雑することが予想されます。
平日午前中に受診できる方は、上記は避けた方が良いかと存じます。
子供は検査に時間がかかるため、受付は外来終了の1時間前、平日は5時、土曜は11時半までとさせて頂いております。
また、当院では眼鏡処方は後日完全予約制で行っております。この時期は予約もかなり混み合います。
ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
今月の置き看板は
『おでんくん』です。
スタッフが忙しい中描いてくれました。
いつもありがとうございます。
たまごちゃんにちくわぶー、だそうです。
受診の際は、帰りにご覧ください。
白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。
この眼内レンズに関して
『何年もつの?』『入れ替えは必要?』
などの質問をよく受けます。そこで今回は、眼内レンズの耐久性についてのお話です。
眼内レンズは、理論上50~100年もつと言われています。
一方、眼内レンズは、登場してからまだ数十年しか経っていません。そのため、実際にどれくらいもつのか、実は定かではありません。しかし、今まで世界中で数多くの白内障手術が行われていますが、ほとんどの症例では、眼内レンズの耐久性に関する問題は生じていません。
そのため、基本的には
『眼内レンズは一生もので、入れ替えは必要ない』
と考えて頂いてよろしいかと存じます。
OA2000は、光干渉式眼軸長計と言います。
白内障手術にて、眼内レンズの度数決定に活躍します。
白内障手術前検査にて行います。眼軸(目の長さ)を図り、その数値から特殊な計算式を用いて、眼内レンズの度数を導き出します。
OA2000の特徴は、精度が非常に高く、検査可能な症例が増えたことです。測定上ミリ単位の違いでも、結果に大きな誤差が生じてしまいます。OA2000は測定精度が高く、術後の誤差を最小限にしてくれます。
また、以前の機器では、白内障が進行した症例では、測定できないことがありました。しかしOA2000では、かなりの進行例でも測定できるようになりました。
白内障手術の安全性はかなり高いものの、ごくまれに感染症などの重篤な合併症が生じることがあります。その場合、視力が低下することもあります。そのため、手術は視力改善を100%保証するものではありません。
次に手術が無事終わった場合です。
手術後の視力は、目の他の部分(角膜、網膜、視神経など)の機能に影響されます。
他の部分が問題なければ、良好な視力が期待できます。しかし、白内障以外の病気(角膜混濁、緑内障、黄斑変性、網膜剥離などなど)があると、それらは白内障手術をしても治らないため、手術後の視力が改善しないこともあります。
さらに、手術後の回復のスピードもまちまちで、手術翌日には、ほぼベストの視力が出る方もいれば、1.2週間程度かけて徐々に回復する方もいます。
以上より、白内障手術後の視力は、
『手術後視力が改善することを期待しているが、最終的にはやってみないとわからない』
という、あいまいな言い方になってしまいます。
手術後の一番の懸念事項は手術後の感染症です。
頻度は非常に低いのですが、失明などの重篤な視力障害が生じる恐れがあります。
この術後感染症予防に、水が眼内に入るのを防ぐ必要があります。水が眼内に入る行為として、洗顔洗髪や水泳、運動などが挙げられます
洗顔洗髪ですが、手術後四日間程度できません。
洗顔のかわりに、汗拭きシートや絞ったタオルなどをご利用ください。
洗髪は、美容院で上向きの状態で洗うのは可能です。(理容室は下向きなのでダメです)また、水のいらないシャンプーは可能です。(薬局にて購入できます)
水泳はリスクが高いため、1ヶ月程度禁止です。
運動ですが、ウォーキング、ストレッチなどの軽い負荷なら、一週間で可能です。
一方、汗だくになるような激しい運動、負荷の大きい運動は、水泳と同じく1ヶ月程度控えた方がよいです。
一方、テレビやパソコン、スマホを見るなどの、目を使う作業は翌日から可能です。
その他に関しては、基本的に制限はないのですが、こちらの想定していないこともあるかもしれませんので、手術が決まった際に質問して頂ければと存じます。