新型コロナウイルスの感染予防のため、
受診時は
『マスクの着用』をお願いします。
また、検査や診察時は、
『マスクの脱着は不要』です。
皆様のご協力が、まわりの命を救う行動となります。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
その日、S社と何度目かの面談がありました。待ち合わせ場所に行くと、S社の方たちは神妙な面持ちで、なんだかいつもと様子が違います。そして、開口一番
「先生、ここでの開業はやめたほうがいいと伝えに来ました。いくつかの懸念事項があります。また、当社の診療圏調査の結果では、競合との兼ね合いで1日30人程度と、決してよくありません。」
私にとって、寝耳に水でした。そして、Sの話は、いま振り返ると、まさに核心を得た話でした。
しかし、開業一直線と浮かれていた私は、この言葉に耳を貸しませんでした。
このとき、話を真摯に受け止め、冷静な判断をしていれば、このあとに起こる悲劇が起こることはなかったのですが・・・
続く
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『成長したことを発表する会』
≪3年前と今と比べて≫
結婚してから、扶養内でパートをしていた。これは、「女性はこうしなきゃ」「いいお嫁さんとして、女は家事を完璧にしなければ」という自分のルールにしばられていた。そして、仕事と家事の両立は難しいと思っていた。
今は、仕事と家事の両立は大変だが、優先順位をつけて、工夫することで、完璧ではないが、うまくこなしている。
3年前と比較して、視野が広がった。今後も進化し続けたい。
【お知らせ】
最近、暗い話題ばかりなので、たまには明るいお話。
『成長したことを発表する会』のあとは、絵本朗読会を予定しております。
現在のところ、3冊まで決まったのですが、あと3冊ほしいところです。
そこで、『泣ける絵本』を募集します。
子供のころに読んで感動した絵本、ございましたら教えてください。
現物がなくても、題名が分かれば、こちらで探してご用意します。
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
今度はめうさ先生の表情をのせてみました。
今回はうれしい、楽しい時の表情です。
めうさ先生は、特に好きなニンジンをもらうと、こんな表情をします。
・・・だそうです。
物件オーナーや不動産屋との交渉はA氏にすべてお任せしていました。
開業時期を来年6月で考えているとオーナーに伝えてもらったところ
「そこまで待てないので、来年1月までに開業してください。」
と言われたとのことでした。希望の日程ではなかったので、この物件を半分あきらめていました。すると、A氏より意外な提案がありました。
「花粉の時期の2、3月の前に開業したほうが、患者数の立ち上がりがよいので、1月はむしろよいですよ」
A氏の提案を受け、1月にこの物件で開業する方向で、話を進めることにしました。
その後、矢継ぎ早にA氏から会計事務所、内装業者、広告代理店を紹介されました。
たくさんの大人たちに囲まれ、開業が一気に現実味を帯びてきました。
しかし、そんな中、とある業者からとんでもない情報が入るのでした。
続く
白内障手術 まにあっく編 その2
今回は、白内障手術における超音波乳化吸引術についてです。
12ミリある水晶体を、そのまま2ミリ強の小さな切開創から取り除くことはできません。そのため、水晶体を小さくする必要があります。そこで、超音波で水晶体を砕き、小さくなった水晶体を吸引していきます。それが超音波乳化吸引術です。
分かりやすく例えると、大きな岩をドリルで砕き、小さくしたかけらをホースで吸い取る、と言ったところでしょうか。実際に、そんな作業をすることは人生で一度もないでしょうが・・・。
そして、岩が硬くなると、ドリルではびくともしなくなり、砕くのが困難になりそう、とイメージできるかと思います。
白内障が進行するほど、水晶体は硬くなっていきます。そして、末期の成熟白内障ともなると、硬い岩のようになります。
20年くらい前の機器では、成熟白内障には歯が立ちませんでした。そのため、成熟白内障に限っては、12ミリの切開創で水晶体ごと取り除くような手術をしていました。すでに、切開創は3ミリ程度が主流となっていたので、この手術をする前日は、ストレスで胃が痛くなったのを覚えています。
10年くらい前に新しい機器が登場しました。これだと、成熟白内障の硬い水晶体にも太刀打ちできるようになりました。それでも、破砕するのに時間がかかるうえ、頻繁に詰まって手術が中断されるなど、ストレスの多い手術でした。
現在の機器は、破壊力が格段にアップしたうえ、つまることがまったくありません。そのため、手術時間も大幅に短縮され、術者のストレスも軽減されました。おかげで、成熟白内障の手術前日も、ぐっすり眠れるようになりました。
センチュリオンの開発に携わったアルコン社の方々、ありがとうございます。
白内障手術 まにあっく編 その1
今回は、白内障手術における切開創の大きさについて、説明していきます。
ずーっと昔は、水晶体をまるごと取り除いておりました。水晶体は、直径10ミリ程度あります。そのため、切開創は、水晶体より少し大きい12ミリくらいが必要でした。
12ミリというと、黒目と白目の境目を上半分くらい切るようなイメージです。
その後、超音波乳化吸引術という画期的な技術が登場しました。これは、水晶体を超音波で砕き、小さくした水晶体を吸い取る、というものです。この機器の登場により、切開創を大幅に小さくすることが可能となりました。
すると、次は眼内レンズが切開創の律速段階となりました。
眼内レンズは、直径6ミリ程度あります。これをそのまま入れようとすると、切開創は6.5ミリくらい必要でした。
そんな中、二つに折りたたんで入れることができるという、画期的な眼内レンズが登場しました。これにより、切開創は4ミリで可能となりました。
さらに、インジェクターが登場しました。これは筒状の機器で、眼内レンズをより小さく折りたたんで入れることができます。
私が医者になった20年前、ちょうどインジェクターが登場し、普及し始めている時代でした。当時、切開創は3.2ミリが最小と言われていました。
その後の10年で、超音波乳化吸引と眼内レンズ・インジェクターの2つの機器が進化し、切開創は3.2ミリ→3ミリ→2.75ミリ→2.4ミリと徐々に小さくなっていきました。
これが実際どれくらいの大きさか、是非定規で2.4ミリの大きさを確認してください。
切開創が小さくなることで一番の変わったことは、糸で縫う必要がなくなったことです。これにより、手術時間が大幅に短縮しました。また、糸による術後の痛みがなくなりました。
さらに、術後の視力回復も早くなり、乱視の悪化もほとんどなくなりました。
まさにいいこと尽くめです。
超音波乳化吸引とインジェクターを開発した人たちに感謝しながら、手術をする今日この頃です。
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『成長したことを発表する会』
①最初の頃は、検査をやるだけで手いっぱいだった。その後、ご指導のおかげで、患者さんの視力、目の状態、年齢、性格、体調などに合わせて、検査を工夫して行えるようになった。
②いままで、自分の関心があることしか見ていなかった。しかし、みんなの観察力がすごいので、それを見習って、日常生活でも色々なことを観察するようになった。それが仕事にも生かされているかな。
≪化粧について≫
時間がなくて質問コーナーができなくてすみません。
次回3/27に質問コーナーをします。化粧に限らず、術前後の説明時に困ることなどあれば、なんでも聞いてください。
数日後、A氏と共に物件見学へ行きました。
その物件は、内装が全く行われておらず、鉄筋などばむき出しの状態である“スケルトン物件”でした。
マンションのモデルルームへ行くような気分でウキウキしながら物件に足を踏み入れたのですが、むき出しの鉄筋に圧倒され、まったくイメージが浮かばず・・・。
でもぼんやりと鉄柱を眺めているとバカっぽく思われそうなので
「ここはオペ室にちょうどよさそうですね」
などと浅い発言を繰り返してしまいました。おそらく周りの大人たちは、
「こいつ、わかってねーなー」
と心の中で思っていたのではないでしょうか。
内見を終え、次に『診療圏調査』を見せてもらいました。そこには、1日患者数100人以上という景気のいい数字が並んでいました。
診療圏調査について無知だった私は、その調査結果のカラクリに気が付くことはできませんでした・・・。
続く
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、
午後の外来を一時休止とさせていただきます。
午前の外来、手術は通常通り行なっております。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
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