開業を決意したものの、開業の知識がないため、何をしていいのか、さっぱりわかりません。
そこで、病院に出入りしている業者や開業している先生たちに、かたっぱしから連絡し、相談しました。しかし、具体的な進展が見られないまま1か月が過ぎてしまいました。
今振り返れば、この時期に、開業のキーマンとなるほとんどの人と出会っており、もっとも大事な時期となりました。
しかし当時の私は、
『このままでは開業できないのでは』
と焦るようになりました。
そんな中、これからの開業活動を大きく揺るがすことになる“あの人”に出会うことになります。
続く
白内障手術後は、3種類の目薬を使用します。
そこで、いままでなんらかの目薬を使用していた方より、
『いま使っている目薬はどうすればよいでしょうか?』
というご質問をよくいただきます。
当院では、
『原則中止』
としております。
理由は、間違えることが結構多いからです。
本来やるべき手術後の目薬をやっていなかったり、回数が少なかったり、左右間違えて使用していたりと、さまざまなケースを経験しております。
手術後の目薬は、術後感染症の予防などのため、大変重要です。それと比較すると、普段から使用しているほとんどの目薬の重要度は低くなります。
一方、緑内障で目薬がないと眼圧が上がってしまう、アレルギー性結膜炎がひどく、かゆくてこすってむしろ感染のリスクが高くなりそう、などのケースでは、一部の目薬を継続することもあります。
そのため、手術が決定した際、ご心配であれば確認いただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『ほめる会』
・問診票を細かく丁寧に聴いて書いてくれているので、その後の検査がしやすく、助かっている。
・検査で、視力が出にくかったり、OCTが取りにくかったりした後、どうすればうまくできるかを考えて、次につなげてくれる。
・どの患者さんにも優しく、平等に接している。術前検査などでは、患者さんの不安なことをしっかりと聞い出してくれている。
・やさしく、おだやかで、包容力があり、クリニックのお母さんのような存在である。患者さんもそれを感じ取って、問診時などお話をよくしてくれる。
・常に優しく、面倒そうな患者さんにも寄り添って話を聴いている。周りをよく観ていて、スタッフが困っているとき、よいタイミングで対応してくれる。保険関係の知識が豊富で、なんでも答えてくれる。
『楽しいこと』
問診のとき、病院が苦手と言っていた方が、帰りの際に、ここに来てよかったと言ってくれた。
周りから、よしだ眼科のスタッフはみんな感じがよいとほめられた。
よい雰囲気で楽しく働けてうれしい。
「院長に、おれはなる」(ルフィ風)
2016年3月、39歳を迎えた私は、ついに決意しました。
そして大人の都合から、1年ちょっと後
“2017年6月”
の開業を目指すことにしました。
結論から先に言ってしまうと、『2017年6月1日』と、まさに予定通りに開業することになりました。
これから開業までに様々な困難にぶつかるわけですが、この日程を決めておいたおかげで、その後数々のピンチを切り抜けることになるとは、当時の私は知る由もありませんでした。
続く
『糖尿病があるのですが、白内障手術はできますか?』
という質問をよく受けます。今回は、白内障と糖尿病につき、説明していきます。
まず、糖尿病は白内障を悪化要因とされています。
実際、糖尿病がある方で、白内障の進行が早い方がいらっしゃいます。ただし、白内障は加齢性変化のため、60歳以上の方の場合、白内障の進行が糖尿病のためか年齢のためか、鑑別することは困難です。
白内障手術が可能かどうかを判断するために、眼科ではHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という数値を主に使用します。
外科などでは、
『A1Cが7.5%以下であれば手術は可能』
とされています。そのため、この基準を満たせば、白内障手術は可能と判断できます
A1Cが7.5以上の場合、白内障手術は低侵襲のため、手術を行うことは可能です。
しかし、糖尿病網膜症の悪化、感染や炎症の増悪など、リスクが高くなります。
そのため、もし今後糖尿病が改善する見込みがあり、白内障手術を急ぐ必要がない場合は、まず糖尿病のコントロールをしっかりとしてから、手術を相談するのがベストです。
一方、「白内障で視力が非常に悪く、日常生活が困難」や、「今後も糖尿病が改善する可能性が低い」などの場合、手術を先延ばしすることで、より条件が悪くなることが予想されるため、そのまま手術を行うこともあります。
その場合、手術のリスクが高いことを理解していただく必要があります。
糖尿病は目だけでなく、全身に悪影響を及ぼすため、体のためにもしっかりとコントロールされるのがベストであることは間違いないです
白内障の症状の一つに、「まぶしい」があります。
これは、白内障のにごった部分に光が乱反射することが原因と言われています。これは、白内障の初期に多い症状です。
一方、白内障手術後、まぶしさを訴える方がいます。これは、白内障によるにごりを取り除き、光が入る量が増えるためです。
白内障手術により、白内障を原因とするまぶしさは改善されますが、代わりに手術自体によるまぶしさがでてくることがあります。
結果として、手術でまぶしさが改善する方がいる反面、手術によりまぶしさが悪化したと感じる方もいます。
そのため、白内障によるまぶしさを取ることを目的として、手術することはお勧めしておりません。あくまでも、視力低下を改善することを目的として、まぶしさが取れればラッキーとしていただければ幸いです。
視力低下がない場合は、まぶしさを軽減するためにサングラスなどの使用を勧めております。
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『ほめる会』
・まわりをよくみていて、すばやく分析しテキパキと準備するなど、こまかい気配りができる。また、言葉遣いがキレイで、電話対応がすばらしい。
・優先順位を明確にし、報連相がしっかりとしていて、業務が円滑に進む。
・いつもカルテを検査室へ持ってきてくれる時に、歩行困難や難聴など、患者さんの状態をアドバイスしてくれるので、その後の検査室への誘導などをする際に助かる。
・先を読んで行動ができる。また、オンとオフがしっかりとしていて、みんなを楽しませてくれるところと、きっちりするところの空気を変えてくれる。
・先のことを考え、優先順位をつけて、to Doリストを作り、効率的に業務を行っているのがすばらしい。花があり、患者さんのファンも多い。
『楽しいこと』
活舌が悪いため、意識してハキハキとしゃべるようにしているが、患者さんより、
「ハキハキしていいね」
とほめられた。また、
「ここはスタッフみんな感じがよいね~」
とみんなを平等にほめられることがあり、他ではあまりないことなので、うれしかった。
~新型肺炎について~
『最悪を想定し、準備する』
いくら心配症と思われても、結果何事もなければ、笑い話で済みます。
やまない雨はありません。
雨がやんだら、みんなで元気に『焼肉』と『うなぎ』を食べに行きましょう。
チョコありがとうございました。
おうちで美味しくいただきます。
『白内障手術後、どれくらいみえるようになるんですか?』
白内障手術に関して、よく聞かれる質問です。
そして、正確にわかりやすく説明するのが、実は難しい質問でもあります。
今回は、この辺りを詳しく説明したいと思います。
まず、白内障手術の安全性はかなり高いものの、ごくまれに感染症などの重篤は合併症が生じることがあります。その場合、視力が低下することもあります。そのため、手術は視力改善を100%保証するものではありません。
次に、手術が無事終わった場合の術後視力は、目の他の部分(角膜、網膜、視神経など)の機能に影響されます。
他の部分が問題なければ、良好な視力が期待できます。しかし、白内障以外の病気(角膜混濁、緑内障、黄斑変性、網膜剥離などなど)があると、それらは白内障手術をしても治らないため、術後視力はその分は改善しません。
ただし、白内障以外にも病気がある場合、現在の視力に「白内障」と「それ以外の病気」が、それぞれどれくらい関与しているか、手術前に予測することは困難です。例えば、白内障と緑内障がある方で、視力低下の主な原因が白内障の場合は、手術によりある程度の改善が期待できます。一方、緑内障が視力低下の主原因だった場合は、手術をしてもあまり視力は改善されません。
また、白内障手術をする方は高齢者の方が多いため、検査上明らかな異常がなくても、各部の機能が落ちているため、視力が改善しない場合があります。
最後に、手術は問題なく、術後視力も改善しているにも関わらず、「手術しても視力が改善しない」と言う方がまれにいます。
原因は個々で異なりますが、手術前の視力が比較的良かった方や、昔視力がとても良かった方で、手術に対する期待値が高すぎる場合に起こりやすいです。
以上を踏まえたうえで、最初の質問
『白内障手術後、どれくらいみえるようになるんですか?』の答えとして
『手術して今より視力が改善することを期待するが、最終的にはやってみないとわからない』
という、あいまいな言い方になってしまいます。
この物語は、開業に戦いを挑んだ医師の記録である。
開業においてまったく知識もコネもない弱小医師が
絶望の中から這い上がり
わずか1年ちょっとで開業をなし遂げた奇跡を通じて、
その原動力となった「信頼と愛」を余すところなく日記化したものである。
スクールウォーズ風に始めてみました。
このシリーズでは、私が開業活動を通じて体験したことを中心に、書いていきます。
みなさんが楽しんで読んでいただき、また、だれかの何かのお役に立てば幸いです。
それでは、乞うご期待。
バレンタインデーに向けて、スタッフが新キャラクター
『クッキー・アン』
を置き看板に描いてくれました。
とってもカワイイですので、受診の際は是非見て帰って下さい。
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