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・日帰り白内障手術

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  • 月: 2021年5月
  • 『眼内レンズは何年もつの?』

    白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。
    この眼内レンズに関して
    『何年もつの?』
    『入れ替えは必要?』
    などの質問をよく受けます。そこで今回は、眼内レンズの耐久性についてのお話です。

    眼内レンズは、理論上50~100年もつと言われています。
    一方、眼内レンズは、登場してからまだ数十年しか経っていません。そのため、実際にどれくらいもつのかは定かではありません。しかし、今まで世界中で数多くの白内障手術が行われていますが、ほとんどの症例では、眼内レンズの耐久性に関する問題は生じていません。

    ただし、数としてはわずかですが、例外もありました。
    数年前の話ですが、ある会社製の眼内レンズが、手術して数年後に白くにごる、という現象が見られました。そのなかでも、混濁が強く、視力低下を来す症例に対し、新しい眼内レンズに入れ替える手術が行われました。
    幸い、すでに原因も解明されており、現在の眼内レンズでは、そうならないように工夫が施されているので、安心してください。

    以上より
    『眼内レンズは一生もので、入れ替えは必要ない』
    と考えて頂いてよろしいかと存じます。

    「白内障手術のとき、付き添いは必要ですか?」

    今回は、手術時の付き添いについて、説明します。

    当院では、白内障手術後は眼帯をしています。眼帯は翌朝診察し、問題なければ眼帯は外れます。そのため、手術後の帰りと、翌日の受診時は片目となります。
    片目だと立体感が取れず、見えにくいなど不便を感じることがあります。
    片目でも歩行に問題なければ、付き添いなしでも可能です。また、お金はかかりますが、タクシーを利用する方法もあります。
    一方、片目は歩行に不安を感じる方、転倒など心配な方は、付き添いがあった方が安心です。

    白内障手術を検討されている方は、試しに片目をつぶった状態で歩行などをしてみると、わかりやすいかと思います。

    『反対目が見えない場合、どうするの?』

    白内障手術をした後は、翌日の外来まで眼帯をする必要があります。しかし、反対目が見えない場合、良い方や目を眼帯してしまうため、生活に支障が生じます。

    そこで、当院では、透明眼帯を使用しています。今のところ、手術後からよく見えると、概ね好評です。

    ただし、手術直後の見え方は個人差があるため、家族などのサポート体制が不可欠です。そのため、一人暮らしの方など、生活に不安がある場合は、入院して手術を受けたほうが安心です。当院では日帰り手術のみで、入院ができないため、入院ができる病院へご紹介することも可能です。

    大切な目ですので、一度ご相談ください。

    白内障手術 日帰りVS入院

    よくある質問シリーズ その1
    「白内障手術は日帰りと入院、どちらがいいの?」
    という質問をよくいただきます。

    まず、よしだ眼科は入院施設がないため、日帰りのみとなっています。
    院長が以前勤務していた病院には入院施設があり、日帰りと入院がちょうど半分半分くらいでした。
    それらの経験を踏まえて、今回は日帰りと入院のメリット・デメリットなどにつき、説明します。

    まず、手術結果ですが、どちらも変わりありません。
    そのため、医学的には白内障手術に入院の必要性はないと考えております。

    日帰りと入院の違いは、手術した日に家に帰るか、病院に泊まるか、の違いとなります。

    日帰りのメリットは、余計な手間が必要ないことです。
    外来と同じように受診し、手術をして、ご帰宅できます。当院での滞在時間は1~2時間程度です。

    一方入院すると、手続きや泊まるための荷物の準備など、やるべきことがたくさんあります。さらに、初めての病院で緊張したり、ごはんが口にあわなかったり、隣の人のいびきがうるさくて寝れないかったり、といった問題が生じることもあります。
    また高齢者ですと、入院により生活環境が変わることで、精神状態が不安定になり、認知症が進行することがあります。

    日帰りでは、慣れた家に帰れるため、それらの心配はありません。

    一方、入院のメリットは、手術前後の通院の必要がないことです。術後、眼帯をするため、片目になってしまいます。そのため、家が遠い、足が悪い、反対目が視力不良など、通院が困難な方に有用です。
    また、夜中に痛みなど何かあったときの安心感があります。
    ただし、白内障手術は痛みが出ることは少なく、夜間に緊急処置が必要となることはごくまれです。しかも、入院施設でも夜間に手術などの対応ができるところは実は少なく、結局は翌朝診察してからの対応となることがほとんどです。

    というわけで、白内障手術は、まずは日帰りで手術することを前提として、様々な理由により日帰りでは難しい場合に、入院施設で行うことを検討する、という流れで検討いただければよいのではと考えております。

    開業日記 その11

    リーガルチェックのは、難解でボリュームが多いため、本来であれば、専門家の説明を聞いて理解を深めたいところです。しかし、契約まで日がないため、そのような時間は残されていませんでした。
    そこで、今回の結果をそのままオーナーに提出したうえで話し合いたい、とA氏に提案しました。すると、予想外の反応が返ってきました。

    「そんなことしたら、この開業の話、潰れますよ」

    A氏は、リーガルチェックはその内容を理解し、それを踏まえて不利益にならないよう気を付けましょう、というような趣旨の話をしていました。そんなA氏の言葉が、やけに遠くから聞こえてくるようでした。
    とりあえず、その場はいったん電話を終了しました。

    もはや一人では抱えきれなくなった私は、先輩のY先生に相談の電話をしました。そして、あの伝説のアドバイスをいただきました。

    「うまくいくときは、びっくりするくらいすんなりいくもんだよ。今回は縁がなかったんじゃない」

    その言葉を聞いて、ついに決意が固まりました。

    続く

    「白内障の手術は、いつやるべきですか?」

    前回は、白内障手術と年齢についてのお話でしたが、今回はより具体的な手術のタイミングについて、説明していきます。

    基本的な手術のタイミングは、
    「ご本人が不便を感じて、手術をしたくなった時」
    となります。

    ただ、この説明だけだとわかりにくいので、具体的な視力の数値で説明していきます。
    免許更新には矯正視力0.7、新聞などの文字を読むには矯正視力0.5程度が必要です。
    それを参考にすると、車の運転をされる方は0.7、日常生活を営むには0.5を下回ると手術適応と言えます。

    一方、そこまで視力が悪くない場合でも、生活に支障がでていれば、手術適応にはなります。しかし、あまり視力が良いうちに手術をすると、手術は問題なく、術後視力も良好にも関わらず
    「思ったよりよくない」
    「もっとよく見えるようになると思っていたのに」
    などの不満が出ることが少なくありません。

    白内障は基本的にゆっくりと進行します。そして、手遅れになって手術ができない、ということはほとんどありません。そのため、すでに白内障が相当進行している場合や、進行が急激な場合を除き、医学的に手術の緊急性は高くありません。

    以上より、当院では、白内障手術はご本人のご希望があった時にやる、を原則としており、手術を強要することはありませんので、ご安心下さい。