待合室のオブジェが秋バージョンになりました。
ネコとフクロウがサンマを焼いています。
かわいいので、写真の際は、見ていって下さい。
また、栗ネコが受付前に隠れています。
探して見て下さい。
白内障手術では、目の周りを消毒するため、患者さんは手術時にマスクの着用ができません。
そのため、手術時は、外来診療以上に、新型コロナウイルス感染対策を強化しております。
スタッフは全員、マスク着用しています。
また、手術日は手術を受ける人とその家族しかいないので、普段の外来と違って、待合室は空いております。もちろん、他の患者さんや家族にもマスク着用をしてもらいます。
オペ室は、目の感染を防ぐため、もともとクリーンルームとなっています。常時特殊なフィルター下で換気されているので、チリやほこりすら、ほとんどありません。また、手術中は、ドレープという目の部分だけ穴の開いた特殊な布を顔全体に覆います。そのため、手術中の感染リスクはほとんどありません。
以上より、白内障手術における新型コロナウイルスの感染リスクはかなり低いため、安心して手術を受けていただけると考えております。
待合室の一角に、季節に合わせたオブジェを置いています。
また、スタッフが、折り紙などの飾り付けを季節ごとに可愛くしてくれています。
受診の際の小さな楽しみにして頂けたら幸いです。
まずは眼周囲の構造のお話。
涙は、目のふち(上下まぶた鼻側)にある『涙点』から『涙道』を通って、鼻へ抜けます。
さらに、鼻からのどへ行き、つばと一緒に飲み込んでいます。
目薬も、涙と同じルートを移動します。
目薬の中には苦いものもあり、そういう目薬をした後、苦みを感じることがあります。
苦みを感じても問題ありませんが、苦みがあまりに不快だと、継続が困難となります。
苦み対策としては、
『目薬をした後、1分程度目頭を押さえる』
のが効果的です。適切に押さえると、目薬の鼻への移行を90%以上予防できるそうです。それにより、目薬がのどへ行かなくなるので、苦みも感じなくなります。
同時に、目薬の滞留時間を長くするため、目薬の効果もアップすることが期待されます。
まさに一石二鳥です。
目薬後の苦みが苦手な方は、是非試してみてください。
7/11時点で、夏休みまでの手術枠がいっぱいとなっております。
現時点での申込で、夏休み明けの8/15以降となります。
ただし、8/15.18もすでにかなり埋まりつつあります。
手術をご希望の方は、日程に余裕を持って受診頂ければ幸いです。
なお、お電話での手術予約は承っておりません。
また、手術枠の空きは日々変化するため、詳細はお答え致しかねますので、ご了承下さい。
よろしくお願い申し上げます。
『白内障手術後にサングラスをしたほうがいいですか?』
という質問をよくいただきます。
結論としては、
『まぶしさが強くて、サングラスをしたほうが楽であれば使用してもいいですし、必要を感じなければ使用しなくてもよいですよ』
とお答えしています。
白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、きれいな眼内レンズを挿入します。濁りを取り除くことで光が入る量が増加し、視力が改善することが期待されます。
一方で、光が入る量が増えることで、『まぶしい』と感じる方もいらっしゃいます。
特に夏場や運転中に強くまぶしさを感じることが多いです。
まぶしさへの対策としては、サングラスやUVカットの眼鏡などが有効です。
そのため、白内障手術にまぶしさを感じる方は、サングラスやUVカットの眼鏡を使用したほうが生活しやすいことがあります。
また、日光は加齢性黄斑変性症や翼状片の悪化要因とされています。そのため、それらの病気の予防になるかもしれません。しかし、一日中屋外で過ごすわけでなければ、発生頻度的にそれほど気にしなくてもよいレベルかと思います。
というわけで、白内障手術後にまぶしさを強く感じて、生活に支障を生じる場合にはサングラスやUVカットの眼鏡の使用を検討していただき、特に不便がなければ、必ずしも使用する必要はありません。
緑内障の治療について、今わかっていることは
『眼圧を下げると、進行が遅くなる』
この1点のみです。
これは、眼圧の高い緑内障だけでなく、眼圧が正常である正常眼圧緑内障にも当てはまります。
同じ眼圧でも緑内障になる人、ならない人がいるように、眼圧以外の様々な要素が関与していることが予測されますが、現時点で証明されているものはありません。
治療は進行を遅くするものであり、緑内障の改善や進行を完全に止めることはできません。そのため、早期発見・早期治療が重要となります。
眼圧を下げる方法は、目薬・手術となります。
目薬はいくつか種類があるため、目の状況などから、使用する目薬を決めていきます。効果が不十分の場合は、目薬の変更や追加を検討していきます。
目薬では十分眼圧が下がらない、もしくは視野の進行が抑えられない場合、手術になります。ただし、手術はさまざまな合併症のリスクがあります。また、手術も眼圧を下げる効果しかないため、手術で視力が改善するわけではないので、注意が必要です
緑内障では、視野が障害されます。しかし、視野の中心部は比較的末期まで温存されるため、視力はかなり進行するまで、変わらないことが多いです。
また、視野障害は見えないと感じるよりも、信号を見落とす、人にぶつかりやすい、本の行を読み飛ばす、など『気が付かずに見落とす』ことが多いです。そのため、緑内障は自覚症状が出にくいです。
一方、自覚症状が出にくいため、緑内障があっても、初期の段階ではほとんど生活に支障が出ません。
そのため、健康診断などで、早期発見・早期治療を行うことが重要となります。