健診で
・視神経乳頭陥凹拡大
・視神経線維層欠損
と指摘されることがあります。
これらは、『緑内障疑い』を意味します。
緑内障は視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。しかし、緑内障は自覚症状が出にくく、自覚症状が出たときには、すでにかなり進行していることが多いです。
そして、緑内障の治療は、今の医学では
『進行を遅くする』
ことしかできません。
そのため、早期発見・早期治療が重要となります。
診断は、眼科で眼圧測定や視野検査などの検査が必要となります。
健診で視神経乳頭陥凹拡大などの指摘を受けたら、放置せずに一度眼科を受診することをオススメします。
『物がゆがんで見える』という症状は、主に網膜の中心である『黄斑』の障害で起こります。
黄斑の病気は、
黄斑変性、網膜前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫(糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などに伴う)、網膜剥離、中心性網脈絡膜症
など多数あります。
それぞれ好発する年齢や症状、経過など異なりますが、自覚症状のみで病気を鑑別することは困難です。
OCTという黄斑部の断層像を見る検査があり、これにより診断が可能です。
治療は、それぞれの疾患により異なります。網膜剥離や、出血を伴う黄斑変性など、緊急を要する病気もあります。
『物がゆがんで見える』症状がありましたが、早めに眼科受診することをオススメします。
目のかゆみは、主に『アレルギー性結膜炎』が原因となります。
アレルギー性結膜炎は、『季節性』と『通年性』に分けられます。
『季節性』は、スギ花粉のような季節性の花粉が主な原因となります。症状は毎年同じような時期に出て、時期が過ぎれば改善します。
『通年性』は、ホコリやハウスダストなど、身の回りにあるアレルギー物質が原因となります。また、動物を飼っていると、動物の毛やダニなどが原因となることもあります。
治療は、目薬が中心となります。目薬の種類は、原因問わず共通となります。
また、原因が分かっていれば、そのアレルギー物質に触れない・遠ざけることが重要です。そのために、メガネやゴーグルも有効です。
かゆくて目をこすってしまうと、角膜にキズがついたり、ものもらいのような感染を引き起こします。
我慢できないかゆみがでるようでしたら、眼科への受診をオススメします。
目が赤くなった場合、まず鑑別すべきことは、
『出血』と『充血』です。
出血は、血でべったりと赤くなります。
充血は、1本1本の血管が太くなることで赤く見えます。
出血の場合、『結膜下出血』という診断になります。こちらは、2週間程度で自然に消えるため、問題はありません。そのため、必ずしも眼科に受診しなくても大丈夫です。
一方、充血は結膜炎、ものもらいなどのよくある病気から、角膜潰瘍、ぶどう膜炎などの重篤なものまで、原因は様々です。そして、原因により、今後の経過や治療法が大きく異なります。
特に、痛みの強い場合や、視力低下を伴う場合は、重篤な病気の可能性もあるため、早めに眼科へ受診したほうがよいです。
よしだ眼科は、無事開業4周年を迎えることができました。
本当に難しいご時世の中、こうして診療を継続できているのは、よしだ眼科に通院して頂いているみなさまとスタッフのおかげです。
この場で改めて御礼申し上げます。
現在も新型コロナウイルス感染症は収束の見通しが立たず、当院も感染症対策と診療の両立を目指しながら、日々奮闘しております。
これからも、よしだ眼科をよろしくお願い申し上げます。