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  • 月: 2021年7月
  • 強度近視について

    強度近視は、近視がとっても強い人を言います。
    強度近視は、主に眼軸(目の長さ)が長くなることで生じます。

    そのような目の構造上の変化に伴い、強度近視では、網膜剥離、黄斑変性(脈絡膜新生血管)、緑内障などの合併症を引き起こすことがあります。

    『網膜剥離』は、網膜がはがれる病気です。
    症状は、最初は飛蚊症(黒い点が見える)や視野狭窄で始まり、放置していると失明する恐れのある病気です。
    治療は基本的に手術となります。進行は早く、緊急手術となることが多いです。

    『黄斑変性(脈絡膜新生血管)』は、網膜の中心部である『黄斑部』に異常をきたす病気です。
    症状は、視界の中心部に見えにくさ、ゆがみ、物の大きさが左右違う、などです。徐々に悪くなる場合が多いですが、出血などにより突然見えなくなる場合もあります。
    治療は、主に硝子体注射(目の中に注射)を行います。こちらも放置すると、視力が改善しないため、早めに治療する必要があります。

    『緑内障』は、視神経にダメージを受け、視野が狭くなる病気です。
    しかし、初期の段階では、自覚症状はほとんどありません。進行は、比較的ゆっくりです。
    治療は、基本的に目薬となります。しかし、目薬は進行を遅くするだけで、視野の改善、進行の完全な停止はできません。
    そのため、早期発見・早期治療が重要となります。

    『目に鉄粉が入った』

    お仕事で、鉄関係を扱う方に多く見られます。
    鉄粉は目に刺さると抜けにくく、自然には取れない場合があります。
    さらに、鉄がさびてきて、サビが角膜を浸食してしまいます。
    サビが大量に残っていると、キズの治りが悪くなります。そこで、可能な限りサビも除去する必要があります。しかし、浸食したサビが多いほど、除去が難しくなります。
    サビの浸食は早く、2.3日で広がってしまいます。

    そのため、早急に鉄粉を除去する必要があります。
    鉄粉が目に入り、痛みが改善しない場合は、速やかに眼科へ受診することをオススメします。

    『目が赤い』

    目が赤くなった場合、まず鑑別すべきことは、
    『出血』と『充血』です。

    出血は、血でべったりと赤くなります。
    充血は、1本1本の血管が太くなることで赤く見えます。

    出血の場合、『結膜下出血』という診断になります。こちらは、2週間程度で自然に消えるため、問題はありません。そのため、必ずしも眼科に受診しなくても大丈夫です。

    一方、充血は結膜炎、ものもらいなどのよくある病気から、角膜潰瘍、ぶどう膜炎などの重篤なものまで、原因は様々です。そして、原因により、今後の経過や治療法が大きく異なります。
    特に、痛みの強い場合や、視力低下を伴う場合は、重篤な病気の可能性もあるため、早めに眼科へ受診したほうがよいです。

    『目がかゆい』

    目のかゆみは、主に『アレルギー性結膜炎』が原因となります。

    アレルギー性結膜炎は、『季節性』と『通年性』に分けられます。
    『季節性』は、スギ花粉のような季節性の花粉が主な原因となります。症状は毎年同じような時期に出て、時期が過ぎれば改善します。

    『通年性』は、ホコリやハウスダストなど、身の回りにあるアレルギー物質が原因となります。また、動物を飼っていると、動物の毛やダニなどが原因となることもあります。

    治療は、目薬が中心となります。目薬の種類は、原因問わず共通となります。
    また、原因が分かっていれば、そのアレルギー物質に触れない・遠ざけることが重要です。そのために、メガネやゴーグルも有効です。

    かゆくて目をこすってしまうと、角膜にキズがついたり、ものもらいのような感染を引き起こします。
    我慢できないかゆみがでるようでしたら、眼科への受診をオススメします。

    物がゆがんで見える

    『物がゆがんで見える』という症状は、主に網膜の中心である『黄斑』の障害で起こります。
    黄斑の病気は、
    黄斑変性、網膜前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫(糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などに伴う)、網膜剥離、中心性網脈絡膜症
    など多数あります。
    それぞれ好発する年齢や症状、経過など異なりますが、自覚症状のみで病気を鑑別することは困難です。
    OCTという黄斑部の断層像を見る検査があり、これにより診断が可能です。
    治療は、それぞれの疾患により異なります。網膜剥離や、出血を伴う黄斑変性など、緊急を要する病気もあります。
    『物がゆがんで見える』症状がありましたが、早めに眼科受診することをオススメします。

    小さな子供への目薬のやり方

    『子供の目薬、どうやってやればいいですか?』
    というご質問をよくいただきます。

    まず、一番わかりやすいやり方をご紹介します。
    ①目薬をする人は正座して、両足をひろげます。
    ②子供は顔を上に向けて横になります。
    ③ひろげた両足で頭を軽く挟み、固定します。
    ④下まぶたを軽く下に下げます。(あっかんべーの要領で)
    ⑤下まぶたに目薬をするイメージで点眼します(目の正面だと、目薬の先端が見えるので、子供はいやがります)

    ただし、子供がいやがって大暴れした状態ですと、目薬はとても難しいです。また、無理やり目薬しても、その後泣いてしまうと、目薬が涙と一緒に流れてしまい、意味がありません。
    そのため、無理やり目薬するのは、あまりおススメしません。

    もし、子供がいやがって、目薬をするのが難しい場合、子供が寝ているときはわりとやりやすいため、オススメです。

    飛蚊症の話

    『黒いものが飛んで見える』
    『髪の毛のようなものが動いて見える』
    『アメーバみたいなのが見える』
    などの症状を『飛蚊症』と言います。

    多くの場合、自然に出てくるもので悪いものではありません。
    ただし、治療法はないので、そのまま様子を見ることになります。

    一方、まれに『網膜剥離』や『硝子体出血』などの病気の症状として出てくることがあります。
    特に『墨汁を流したような黒い(赤い)ものが見える』などの飛蚊症の量が多い場合、これらの病気が原因となっている可能性があります。
    病気が原因の場合、病気に応じた治療を要します。
    特に、網膜剥離では、緊急でレーザーや手術が必要となります。

    飛蚊症が自然に出たものか、病気が原因か、自覚症状で判別するのは困難です。そのため、眼科で検査をすることをお勧めします。網膜剥離の場合、緊急での対応が必要となるため、飛蚊症が出た際には、なるべく早めに受診したほうがよいです。

    飛蚊症に対する検査として、目薬で瞳を開く『散瞳検査』を行います。この目薬をさすと、5時間程度見えにくくなり、車の運転や細かい字を見る作業などができなくなります。
    そのため、眼科受診の際は、車やバイクではなく、徒歩や公共交通機関を利用してください。
    また、目薬の効果が出るまでに時間がかかるため、当院では診療終了時刻の1時間前までの受診が必要となります。
    時間には余裕をもって、お越しください。

    受付の飾り付け

    スタッフが受付や待合室に、折紙で可愛く飾り付けしてくれました。
    いつもありがとうございます。

    受診の際には、楽しんで探して見て下さい。

    眼圧が高いと言われたら

    健康診断などで、眼圧が高い(高眼圧)と指摘されることがあります。

    眼圧が高いと、視神経が障害される『緑内障』になっている、もしくは、今後なりやすい恐れがあります。
    眼圧はよっぽど高くない限り、自覚症状が出ません。そのため、自覚症状がなくても、眼科で精査することが望ましいです。

    眼科に受診した場合、眼圧と視野検査を中心に検査を進めていきます。
    眼圧は、日や時間により変動します。また、目に力が入ると、実際より高い数値がでることがあるので、注意が必要です

    視野検査に異常がある場合、緑内障と診断して、緑内障治療を開始します。
    視野検査に異常がない場合、眼圧が25mmHg以下であれば、経過観察となります。眼圧が25mmHg以上の数値が続くようですと、今後緑内障になる可能性が高いため、緑内障治療を開始します。

    緑内障は、自覚症状が出たときには、すでにかなり進行しており、手遅れになっていることが多いため、早めに眼科へ受診することをオススメします。

    今月の置き看板

    今月もスタッフが置き看板を書いてくれました。
    ありがとうございます。

    うなぎのうな次郎、だそうです。

    (最初、ウナ太郎と記載しておりましたが、正確にはうな次郎でした。お詫びして訂正致します)