開業日記 エピソード4
2020年3月14日
数日後、A氏と共に物件見学へ行きました。
その物件は、内装が全く行われておらず、鉄筋などばむき出しの状態である“スケルトン物件”でした。
マンションのモデルルームへ行くような気分でウキウキしながら物件に足を踏み入れたのですが、むき出しの鉄筋に圧倒され、まったくイメージが浮かばず・・・。
でもぼんやりと鉄柱を眺めているとバカっぽく思われそうなので
「ここはオペ室にちょうどよさそうですね」
などと浅い発言を繰り返してしまいました。おそらく周りの大人たちは、
「こいつ、わかってねーなー」
と心の中で思っていたのではないでしょうか。
内見を終え、次に『診療圏調査』を見せてもらいました。そこには、1日患者数100人以上という景気のいい数字が並んでいました。
診療圏調査について無知だった私は、その調査結果のカラクリに気が付くことはできませんでした・・・。
続く