開業日記 エピソード11
2020年5月2日
運命の日 中編
リーガルチェックの結果は、難解でボリュームが多すぎて、こちらでかみ砕いてオーナーと協議することは困難と判断しました。そこで、今回の結果をそのままオーナーに提出したうえで話し合いたい、とA氏に提案しました。すると、予想外の反応が返ってきました。
「そんなことしたら、この開業の話、潰れますよ」
A氏は、リーガルチェックはその内容を理解し、それを踏まえて不利益にならないよう気を付けましょう、というような趣旨の話をしていました。しかし、今回ばかりは私は主張を曲げず、A氏は結果をそのまま送ることに、しぶしぶながら同意しました。
そして、いったん電話を終了しました。
もはや一人では抱えきれなくなった私は、先輩Y先生に相談の電話をしました。そして、あの伝説のアドバイスをいただきました。
「うまくいくときは、びっくりするくらいすんなりいくもんだよ。今回は縁がなかったんじゃない」
その言葉を聞いて、ついに決意が固まりました。
運命の日 後編へ続く