近視進行予防の治療について
2020年8月21日
近視進行予防の治療がいくつかなされています。今回は、それらについて説明していきます。
大前提としては、現時点では、有効性が確立した治療法はまだありません。そのため、当院では、以下の治療は一切行っておりませんので、ご了承ください。
①ミドリンM点眼
古くから使用されることの多い目薬です。現時点では、近視予防効果は認められないとされています。
②低濃度アトロピン点眼
海外で有効性があるという研究結果が出ています。現在、日本でも臨床研究が行っており、結果が待たれるところです。現時点では、保険適応外のため、今後効果が証明され、保険適応になることを期待したいところです。
③オスロケラトロジー(夜間コンタクトレンズ)
夜付けて、日中外すタイプのコンタクトレンズです。海外で有効性があるという研究結果が出ています。現在、日本でも臨床研究が行っており、結果が待たれるところです。
ただし、不可逆的な視力障害が生じた症例が報告されています。また、軽度の近視にしか適応がありません。
④その他
目にいいと謳う本や運動など、色々とありますが、有効性が認められたものはありません。