≪後発品(ジェネリック)の歴史≫
2021年1月15日
薬剤の特許は10年で切れます。それに伴い、新しい薬剤が販売されて10年が経つと、他社が同じ成分の薬剤を自由に作れるようになります。これが後発品(ジェネリック)です。後発品は、開発費がかからないため、先発品に比べて安く作ることが可能です。
政府は、高齢化に伴う医療費増大対策のため、後発品を推奨するようになりました。
以前、後発品は会社ごとに自由に名前を付けていました。すると、同じ薬剤なのに、多数の名前のものが増え、不都合が生じるようになりました。
そこで、後発品は、成分名を付けるということで統一されました。しかし、成分名は、長くて複雑な名前がほとんどです。
結果、古くからある薬剤の後発品は多数の名前のものがあり、比較的新しい薬剤は、難解な名前になっています。そのため、すべての薬剤の名前を覚えることが困難になり、患者さんがどの薬剤を使用しているかを把握するのに、以前より労力を要することが増えました。