その日、S社と何度目かの面談がありました。待ち合わせ場所に行くと、S社の方たちは神妙な面持ちで、なんだかいつもと様子が違います。そして、開口一番
『先生、この物件は、いくつかの懸念事項があります!ここでの開業はやめたほうがいいです!!』
私にとって、寝耳に水でした。そして、S社の話は、いまにして振り返ると、まさに核心を得た話でした。
しかし、開業一直線と浮かれていた私は、この言葉に耳を貸すことができませんでした。
このとき、話を真摯に受け止め、冷静な判断をしていれば、あんな悲劇が起こることはなかったのですが・・・
続く