『眼科医20年を振り返って』
2021年4月8日
眼科医になり、ちょうど20年が経ちました。
その間、デジタル機器や医学が大幅に進歩し、眼科を取り巻く環境も大きく変化しました。
節目なので、この20年につき、振り返ってみたいと思います。
デジタル機器は、特に携帯の変化が一番わかりやすいですので、まず取り上げます。
20年前、ガラケーが普及した時期でした。その5年前まではポケベルが主流でしたが、さすがに一般の方でポケベルを使用している人はいませんでした。
しかし、大学病院では、院内では携帯が使用できないため、まだポケベルが使用されていました。
時代を感じますね。
今では当たり前のスマホですが、普及したのは、つい10年くらい前です。
眼科でも検査機器や手術機器がとても進歩しました。
検査機器では、OCTの登場により、以前は難しかった網膜疾患の診断が、誰でも簡単で正確にできるようになりました。
また、手術機器の進歩により、白内障手術などの眼科手術が、入院なしで日帰りでもできるようになりました。これにより、当院のような小さなクリニックでも、手術が可能となりました。
どれも、20年前には想像もしていなかった世界です。今後、どのように変化するかは分かりませんが、今とはさらに違った世の中になっていることは間違いないと思います。
楽しみであり、不安でもあります。
これからも、過去の経験と新しい変化をうまく融合させながら、よりよい社会になるよう微力ながら貢献できればと存じます。