『白内障手術 満足する人・しない人』
2021年8月20日
白内障手術は、安全性が高く、手術でトラブルが起きることはめったにありません。
そして、手術後の満足度は、全体的にかなり高いです。しかし、たまに手術は問題ないにもかかわらず、術後に不満を感じる方もいらっしゃいます。
今回は、白内障手術を満足する人としない人につき、取り上げます。
手術後に満足されるポイントは
①術前視力が悪い
②術後視力が良好
の2点となります。
例えば、手術前はほぼ失明状態だった目が、手術後に視力(1.0)になれば、大変喜ばれます。
手術前の視力は、最低でも矯正視力(0.7)以下、できれば(0.5)以下まで低下していると、術後満足度が高くなります。
また、良好な術後視を得るには、白内障以外に視力低下を来す病気がないことが必要となります。そのために、手術前にしっかりと検査することが大切です。
逆に、手術後に不満足となるポイントを列挙すると、
①術前視力が良好(期待が大きすぎる)
②白内障以外に病気があり、改善が見込めない
③視力以外の症状も手術で治ると思っている
④そもそも困っていない
⑤手術をするかどうか迷っている
⑥手術に関する説明を理解していない
どれかに当てはまる場合、手術後の不満足となる可能性が高いです。このようなことが事前にわかっている場合、当院では手術を勧めません。