夢を語る その19
当院では、患者・スタッフ満足度世界一になるため、毎週金曜日に、『夢を語る』と
いうミーティングを開催しています。ここでは、その内容の一部を公開しておりま
す。
今回のテーマは『7つの習慣』の第1の習慣【主体的である】です。
人の対応には「反応的」と「主体的」があります。簡単な例を挙げると、
反応的な人:天気が良ければ気分がよくなるが、天気が悪いと気持ちがふさぐ
主体的な人:雨が降ろうが晴れようが関係なく行動する
もう少し掘り下げていくと、
「反応的な言葉」は、私にできることはない、私はそれをやらなければならない、な
どネガティブな言葉に対し、
「主体的な言葉」は、私は別の案を考える、私は選択する、などポジティブな言葉に
なります。
「関心の輪」と「影響の輪」
関心の輪は、関心や興味、関係のある事柄のことをいいます。
影響の輪は、自分が影響を与えることができる事柄をいいます。
例としてサッカー日本代表を取り上げます。
私は、日本代表の結果に関心があるので、関心の輪に入っていますが、興味のない方
は、関心の輪の外にあります。
影響の輪は、私が日本代表にできること、になります。
そこで、影響の輪を考えてみると、スタジアムに応援に行く、グッズを大量に買うな
ど、すぐにできることがあります。さらに、スポンサーになる、選手の目にいい運動
を開発する、近所の子供たちにサッカーを教える、など、できることはたくさんあり
ます。こうして、主体的に自分にできることを探すことで、影響の輪が広がって行き
ます。
一方、反応的な対応では、日本代表の試合をテレビで見て、監督の采配がよくなかっ
た、選手の調子が悪かった、と居酒屋で愚痴るなど、影響の輪の外に目が行ってし
まってます。そうすると、影響の輪は小さくなってしまいます。
主体的な人は、影響の輪の領域に労力をかける。影響の輪が広がり、反応的な人は、
影響の輪の外に労力をかける。影響の輪が狭くなります。
結論としては、自分にはコントロールできないことは受け入れ、コントロールできる
ことに努力を傾けることが重要になります。
≪今回の課題≫
「主体性1日テスト」
反応的な言葉を何回使ったり聞いたりしたか、確認する。
「主体的解決ゲーム」
仕事や私生活で抱えている問題を1つ選ぶ。コントロールできる問題か、自分にはコ
ントロールできない問題か、を判断したうえで、問題解決のため影響の輪の中ででき
ることを1つ決め、実行する。