近視進行予防の治療がいくつかなされています。今回は、それらについて説明していきます。
大前提としては、現時点では、有効性が確立した治療法はまだありません。そのため、当院では、以下の治療は一切行っておりませんので、ご了承ください。
①ミドリンM点眼
古くから使用されることの多い目薬です。現時点では、近視予防効果は認められないとされています。
②低濃度アトロピン点眼
海外で有効性があるという研究結果が出ています。現在、日本でも臨床研究が行っており、結果が待たれるところです。現時点では、保険適応外のため、今後効果が証明され、保険適応になることを期待したいところです。
③オスロケラトロジー(夜間コンタクトレンズ)
夜付けて、日中外すタイプのコンタクトレンズです。海外で有効性があるという研究結果が出ています。現在、日本でも臨床研究が行っており、結果が待たれるところです。
ただし、不可逆的な視力障害が生じた症例が報告されています。また、軽度の近視にしか適応がありません。
④その他
目にいいと謳う本や運動など、色々とありますが、有効性が認められたものはありません。
①眼鏡と近視進行との関係は?
諸説ありますが、近年では、眼鏡をすると、近視の進行が早くなるという説が有力です。しかし、20年前は、眼鏡は近視の進行には関係ない、と言われていました。そのため、今後また説が変わる可能性はあります。
②眼鏡をいつから始めるのがいいの?
進行予防を考えると、必要なければしないほうがよいです。黒板が見えないなどの生活に支障がでてきたら、しかたなく始めることになります。そのため、近視が軽度の段階で早く始めることはお勧めしません。
③眼鏡の度数は弱いほうがいいの?それともフル矯正したほうがいいの?
眼鏡の度数と近視進行の関係ですが、現時点では、わかっておりません。
④眼鏡はずっとしていたほうがいいのか、授業中だけのほうがよいか?
眼鏡を使用する時間と近視進行の関係ですが、現時点ではわかっていません。
①近視は治るの?
近視は20歳過ぎまで進行することが多いです。そのため、残念ながら、近視が治る、もしくは進行が止まることは、あまり期待できません。
②近視進行予防にいいこと、悪いことは?
屋外でのスポーツや遊びなどの活動が近視進行の予防によいとされています。これは、紫外線の中のバイオレットライトに近視進行の予防効果があるという研究結果が出ております。
一方、スマホやゲームなど、近くを見る作業が近視進行を促進するとされています。
また、眼鏡も近視進行を促進するとされています。一方、コンタクトレンズは近視進行に影響しないとされています。
③暗いところで見ることは悪い?
現時点では、わかっていません。しかし、暗いと見えにくくなり、近づいて見るため、結果として近視進行を促進する可能性はあります。
④目を細めるのは悪い?
現時点では、わかっていません。近視の場合、目を細めると焦点が合いやすくなるため、見やすくなります。
⑤近視は遺伝するの?
近視は遺伝すると言われています。両親のどちらか近視の場合、子供は近視になりやすいとされています。
新型コロナウイルス感染者の増加が続いています。
各地で感染者数が最多更新しました。
今まで感染者数ゼロだった岩手県で、ついに感染者が出ました。
8月1日に全国で1500人以上となり、東京472人、埼玉74人と、共に最多更新しております。
PCR陽性率は東京6.5%、埼玉4.3%でした。
一方、東京の重症者は15人と減少しました。
草加市では、1週間で21人でした。
東京を始め、営業自粛や県独自の緊急事態宣言が出されました。また、大阪では、5人以上の会食自粛要請がありました。
感染者数が増加しております。
7月23日には、東京で366人、埼玉64人と過去最多を更新しています。
陽性率は、東京6.4%、埼玉4%と先週とあまり変化ありませんでした。
東京での重症者は、25日時点で16人となっております。
草加市では、1週間で17人と急増しております。年代も10代から60代と幅広くなっております。
特に学校での感染拡大が懸念されています。
竹の塚のフィリピンパブでのクラスターが判明しました。
Jリーグでは、名古屋グランパス選手などに感染者が出たため、再開後初めての試合中止となりました。
東京都のモニタリング会議にて、東京の医療体制は逼迫しているとし、政府の情報発信を批判していました。
GOTOキャンペーンは、東京抜きで予定通り7月22日より開始しました。一方、イベントの人数緩和は延長されました。
小池都知事は、都民は4連休は不要不急の外出は控えるように、とのことでした。
K値より、7月10日頃にピークアウトするとしていた大阪大学の中野教授が、今度は25日にピークアウトすると、ニュースで発言していました。