緑内障には、眼圧を下げる目的で点眼を使用します。
緑内障点眼は長期間使用することになるため、副作用が問題となることが少なくありません。
そこで今回は、緑内障点眼の副作用と、それを踏まえた点眼の選択についてです。
緑内障点眼は、主に5系統に分けられます。
①プロスタグランジン関連薬
②βブロッカー
③炭酸脱水酵素阻害薬
④α2刺激薬
⑤ロック阻害薬
1つで一番眼圧下降効果が高いのは、①で、第一選択薬になることが多いです。
副作用は、黒ずむ、まつ毛が伸びる、充血など、見た目に影響します。一方、全身への副作用は、ほとんどありません。
②は、目への局所的な副作用は少ないです。しかし、心臓疾患や喘息に影響する可能性があります。そのため、該当する基礎疾患があると、使用できません。
③は、液が白く懸濁しているため、点眼後に一時的にぼやけたり、目の周りが白くなりやすいです。しかし、ぼやけは時間が経てば改善し、目の周りは顔を洗えば綺麗になります。
④充血やアレルギーは、他の点眼でも出ます。他の点眼は、使用を初めて比較的早期に出るのに対し、④は、使用して時間が経った後に出てくるのが特徴です。
⑤充血が、5種の中で一番強く、多くの方に出てくる印象です。
どの緑内障点眼を使用するかは、緑内障の状況などを踏まえて決めていきます。使用してみて、副作用などの不具合があれば、点眼を変更していきます。
糖尿病な伴い、糖尿病網膜症を発症することがあります。
糖尿病網膜症は進行すると、硝子体出血や黄斑浮腫、新生血管緑内障などを合併し、重篤な視力障害を生じることもあります。
糖尿病網膜症では、初期の段階では症状が出ないため、自身で発症しているかを判断することが困難です。そして、視力低下などの症状が出た時には、すでに進行してしまっていることが多いです。
リスクが高い要因としては、糖尿病のコントロールが不良、糖尿病に長期間罹患していること、若年性、などが挙げられます。
糖尿病と診断されたら、症状がなくても、定期的に眼底検査を受けることをお勧めします。
今月の置き看板は
『コークを飲んでるサンタさん』
一足先に、よしだ眼科にサンタさんが降臨しました。
受診の帰り道に、サンタさんにクリスマスの願い事をしたら、いい事あるかも・・・。
年内の白内障手術の予約を終了しました。
来年は、1月7日より手術を行います。
現時点では、まだ1月以降の予約枠は、比較的空きがあります。
しかし、例年冬休み前後は手術ができない分、年明けの手術は埋まりやすい傾向にあります。
年明けすぐに手術をご希望の場合は、早めに受診の上、予約されるとよろしいかと存じます。
よろしくお願い申し上げます。
皆様が少しでも安心して受診頂けるように、
日本医師会より感染症対策実施医療機関として、
『みんなで安心マーク』
を発行して頂きました。
引き続き感染対策に留意しながら、日々の診療に邁進して参ります。
白内障手術は、安全性が高く、手術でトラブルが起きることはめったにありません。
そして、手術後の満足度は、全体的にかなり高いです。しかし、たまに手術は問題ないにもかかわらず、術後に不満を感じる方もいらっしゃいます。
今回は、白内障手術を満足する人としない人につき、取り上げます。
例えば、手術前はほぼ失明状態だった目が、手術後に視力(1.0)ともなれば、確実に大変喜ばれます。
手術後に満足される人のポイントは
①術前視力が悪い(白内障がある程度進行している)
②術後視力が良好(白内障以外に病気がない)
の2点となります。
そうすると、手術後に不満足となる人のポイントは逆で、
①術前視力が良好(白内障があまりない)
②術後視力が不良(白内障以外に病気がある)
のどちらか1点でも当てはまると、不満足となりがちです。
そのため、当院では、視力が比較的良好な早期の白内障に対しては、あまり手術を勧めていいないです。また、白内障以外に病気があり、明らかに手術をしても視力改善が期待できない方にも、手術は勧めていません。
とは言え、視力低下が、白内障が原因か、その他の病気が原因か、自己判断は困難です。
白内障手術をするかどうか迷ったら、ご相談ください。