緑内障点眼の副作用
2020年12月5日
緑内障には、眼圧を下げる目的で点眼を使用します。
緑内障点眼は長期間使用することになるため、副作用が問題となることが少なくありません。
そこで今回は、緑内障点眼の副作用と、それを踏まえた点眼の選択についてです。
緑内障点眼は、主に5系統に分けられます。
①プロスタグランジン関連薬
②βブロッカー
③炭酸脱水酵素阻害薬
④α2刺激薬
⑤ロック阻害薬
1つで一番眼圧下降効果が高いのは、①で、第一選択薬になることが多いです。
副作用は、黒ずむ、まつ毛が伸びる、充血など、見た目に影響します。一方、全身への副作用は、ほとんどありません。
②は、目への局所的な副作用は少ないです。しかし、心臓疾患や喘息に影響する可能性があります。そのため、該当する基礎疾患があると、使用できません。
③は、液が白く懸濁しているため、点眼後に一時的にぼやけたり、目の周りが白くなりやすいです。しかし、ぼやけは時間が経てば改善し、目の周りは顔を洗えば綺麗になります。
④充血やアレルギーは、他の点眼でも出ます。他の点眼は、使用を初めて比較的早期に出るのに対し、④は、使用して時間が経った後に出てくるのが特徴です。
⑤充血が、5種の中で一番強く、多くの方に出てくる印象です。
どの緑内障点眼を使用するかは、緑内障の状況などを踏まえて決めていきます。使用してみて、副作用などの不具合があれば、点眼を変更していきます。