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  • 月: 2021年8月
  • 『白内障手術 満足する人・しない人』

    白内障手術は、安全性が高く、手術でトラブルが起きることはめったにありません。
    そして、手術後の満足度は、全体的にかなり高いです。しかし、たまに手術は問題ないにもかかわらず、術後に不満を感じる方もいらっしゃいます。

    今回は、白内障手術を満足する人としない人につき、取り上げます。

    手術後に満足されるポイントは
    ①術前視力が悪い
    ②術後視力が良好
    の2点となります。

    例えば、手術前はほぼ失明状態だった目が、手術後に視力(1.0)になれば、大変喜ばれます。

    手術前の視力は、最低でも矯正視力(0.7)以下、できれば(0.5)以下まで低下していると、術後満足度が高くなります。
    また、良好な術後視を得るには、白内障以外に視力低下を来す病気がないことが必要となります。そのために、手術前にしっかりと検査することが大切です。

    逆に、手術後に不満足となるポイントを列挙すると、
    ①術前視力が良好(期待が大きすぎる)
    ②白内障以外に病気があり、改善が見込めない
    ③視力以外の症状も手術で治ると思っている
    ④そもそも困っていない
    ⑤手術をするかどうか迷っている
    ⑥手術に関する説明を理解していない

    どれかに当てはまる場合、手術後の不満足となる可能性が高いです。このようなことが事前にわかっている場合、当院では手術を勧めません。

    『白内障手術、片目だけやるか、両目かともやるか?』

    白内障は、主に加齢性変化のため、両目ともに進行することが多いです。とはいえ、左右全く同じということは少なく、多少なりとも視力に左右差が出るものです。

    白内障手術に際し、悪いほうの目だけでいいか、それとも両目とも手術したほうがいいか、というご相談をよく頂きます。

    まず、両目手術のメリットですが、
    ・術後の左右のバランスがよい
    ・ピントの位置を自由に選ぶことができる
    ・眼鏡を早く作成できる
    ・検査などが一度で済む
    ・同じ月だと、限度額により、自己負担額が安くなる
    などが挙げられます。

    両目ともある程度白内障が進行している場合、いずれ両目とも手術することになるため、両目とも手術をしたほうが、メリットは大きいと考えます。

    一方、片目のみ白内障が進行しているが、他目は比較的視力良好の場合は難しいところです。

    白内障手術は、安全性は非常に高いものの、リスクはゼロではないため、他目の視力が良好で、まったく不便を感じていない場合は、さすがに片目のみでよいと思います。

    一番悩むのが、他目もそこそこ視力低下している場合です。
    その場合は、視力や度数の左右差などを考慮したうえで、片目か両目かを相談して決定します。
    これは、個々人の目の状態により変わってきますので、迷ったら一度ご相談頂ければ幸いです。

    白内障手術当日の流れ

    手術当日は、午後1時40分までに受診していただきます。

    手術の準備として、目薬とキャップの着用を行います。その後、順番で手術を行います。
    手術の順番は、目の状態などから、事前にこちらで決めさせていただいております。

    手術時間は、10分程度です。ただし、手術の準備と片付けがあるため、手術室での滞在時間は20分程度です。
    手術後は、体調に問題がなければ会計して終了となります。

    安全な準備のため、手術の方は同時刻にご来院頂いております。最後の方で、3時半頃に手術終了予定です。しかし、場合により終了時刻が遅れることがあります。
    予めご了承ください。

    白内障手術後の車の運転はいつから?

    普通免許では、矯正視力0.7以上が必要となります。
    そのため、矯正視力が0.7以上出た時点で車の運転が可能となります。

    白内障手術は安全性が高く、合併症などが起こる可能性はとても低くなっています。しかし、ごくまれですが、様々な合併症が生じて、視力が低下する可能性もゼロではありません。
    また、手術後の視力は、角膜、網膜、視神経などの、目の他の部分の機能に依存します。白内障以外の病気があれば、手術は無事終わっても、視力が改善しないこともあります。

    というわけで、手術前に運転できる視力が出ると保障することすらできず、いつから運転できるとお約束することはできません。

    一方、経過良好で術後視力が良好な場合ですが、手術翌日から視力がばっちりでることもあれば、1~2週間程度改善に時間がかかることがあります。
    また近視の場合、眼鏡の度数が変わることが多いです。その場合、眼鏡を作成し直す必要があります。

    結論ですが、手術後いつから運転できるかはわからないため、しばらくは運転する用事は控えて頂ければ幸いです。

    よろしくお願い申し上げます。

    『白内障手術後の視力低下』

    白内障手術をした直後はよく見えていたけど、数年して視力がまた低下した、という方がいます。

    まず、一番多いのが
    『後発白内障』
    です。

    水晶体は、『嚢』という透明の袋で包まれています。白内障手術は、嚢を残して、中味の濁った水晶体を取り除き、残った嚢に眼内レンズを挿入します。
    嚢は、最初は透明ですが、時間が経つと、白くにごってしまうことがあります。これが後発白内障です。
    症状は、白内障と同様に視力低下が生じます。
    こちらは、外来にてレーザー治療で治ります。レーザー治療は5分程度で可能です。

    それ以外は、白内障とは関係のない病気の発症が原因となることがおおいです。
    特に、白内障手術を要する方は高齢者が多いため、加齢性黄斑変性、緑内障、網膜静脈閉塞症、黄斑前膜など、様々な目の病気を発症する恐れがあります。

    そのため、白内障手術が無事終了し、経過良好でも、定期的な診察は続けておいた方がよいかと存じます。

    白内障手術後の眼帯

    当院では、手術後に眼帯をします。
    最近では、眼帯をしない施設も増えてきています。しかし、当院では80歳以上の方も多く、不意に目を触ってしまう可能性を危惧して、眼帯を続けております。
    眼帯は、手術翌日の診察時に外します。その後、眼帯は必要ありません。また、当院では保護用ゴーグルも使用しておりません。

    眼帯のため、手術当日と翌日は片目となります。片目だと立体感がわかりにくいため、転倒などに注意が必要です。特に、手術しない方の目が視力不良の場合、通院や生活に支障がでるため、事前に家族の方などに付き添いをお願いして頂ければ幸いです。

    よろしくお願い申し上げます。

    白内障手術後の運動は?

    手術後に大量の汗が目に入ると、傷口から菌が入り込み、感染のリスクが高まります。また、極端に重い物を持ったり、こすったりすると、傷口が開いてしまう恐れがあります。

    そのため、手術後1か月間は、激しい運動やウエイトトレーニングは禁止としています。
    一方、日常生活レベルのウォーキングやストレッチなどは、手術翌日から可能です。
    汗もほとんどかかず、力もそれほど入れない軽い運動は手術後1週間程度で可能です。

    ただし、軽いか激しいかは、個人の運動能力により差があるため、こちらも判断が難しい場合が多いです。
    手術後は無理をせずに、のんびりと過ごしていただくことをオススメします。

    白内障手術後のプールは?

    手術後に目に大量の水が入ると、傷口から菌が入り込み、感染を起こすリスクが高まります。
    万が一術後の感染を起こすと、重篤な視力障害を生じる可能性があるため、なんとしても避けたいところです。

    プールは色々な人が使用するため、医学的には決してキレイとは言えません。そのため、プールは手術後一番感染リスクの高い行為と言えます。

    そこで、手術後のプールは1か月間禁止となります。
    その間の運動は、ウォーキングなどで代用して頂ければと存じます。

    よろしくお願い申し上げます。

    白内障手術決定までの流れ

    まず、診察にて手術適応のある方に、手術の希望につき伺います。
    手術希望がある場合、手術や術前検査の日程を予約していきます。

    当院では、月曜と木曜の午後が手術日となっております。
    また、手術翌日は、9時半から診察を行います。そのため、手術日午後と翌日午前中に受診の必要があります。
    さらに術前検査のため、手術までに2回の受診が必要となります。

    これらの日程をすべて決定した時点で、手術が決定となります。

    なお、電話での予約や代理人による予約はできませんので、ご了承ください。

    『白内障手術は夏にしても大丈夫?』

    白内障手術はどの季節がいいですか?という質問をよくいただきます。
    特に夏は、暑くて汗もかき、紫外線も強いため、大丈夫か心配される方が多いです。

    結論から言いますと、白内障手術の術後成績は、どの季節でも変わりません。そして、夏が悪いということは一切ありません。

    ただし、手術後4日程度は、洗顔洗髪ができないため、汗をかく夏は苦痛です。
    また、手術後は視力が改善する分、まぶしく感じることがあります。夏は紫外線が強いため、よりまぶしく感じるかもしれません。紫外線が手術後に直接影響するわけではありませんが、サングラスやUVカットの眼鏡を使用したほうが楽かもしれません。

    そんなわけで、夏は白内障手術の希望者が少ないです。
    現在、当院では手術待ちは1か月程度で、今手術を申し込むと5月中旬以降となります。
    もし、暑くなる前に手術をご希望の場合、早めに受診上、手術を申し込まれることをオススメします。