開業日記 エピソード36
少し時間がさかのぼります。
2016年10月、それまで下がり続けた金利が上昇に転じます。その原因は・・・
トランプ大統領就任。
TVでは以降見ない日がないくらい、今日までよく出てきますが、まさか自分にその影響が出るとは想像していませんでした。
金利上昇の影響からか、それ以前より融資を受けにくくなり、かつ上限金額が下がりました。
それまでは、開業はG銀行で全額OK、という流れでしたが、いざ銀行へ相談すると、上限金額までしか融資できないとのことでした。そのため、さらに他の銀行から融資を受けないと資金が足りない、という状況になりました。
慌てて、他の銀行に当たることになりました。
まずは、大手M銀行。しかし、金利が高いうえ、いざ話を進めていくと、M銀行からではなく、なんとかファイナンスと言う保証会社?から融資を受ける、という契約内容でした。なんとかファイナンスと言えば、闇金ウシジマくんみたいな人が出てきそうで怖いので、却下しました。
次に、地方M銀行。決して好条件ではなかったのですが、背に腹は代えられないということで、ここに決めました。
4月、A社とC社から融資の金額の配分も決まり、あとは団体信用生命保険に加入すればOK、というところで、さらに問題が勃発します。
話を進める前に、団体信用生命保険(略して団信、かっこいいのでこれからは団信と呼びます。)についての説明から。団信とは、融資を受ける際、担保なしの代わりに入る保険です。家を購入された方は、利用している方も多いかと思います。
団信は、銀行1社に対し、それぞれ入ります。そして、1社あたりの団信がカバーできる上限金額が決まっています。今回は、2社のそれぞれの金額は上限を下回っていました。そのため、ここは特に気にも留めていませんでした。
4月のGW直前、A社から突然の連絡がありました。
誰かから電話が来るときは、良いことはありません。久しぶりにイヤな予感がしました。
「A社とC社の団信が同じ会社のため、合計金額が上限を超えるから、団信でカバーできない金額がでます。どうしますか?」
という内容でした。団信が同じ会社というまさかの事態。どうしますと言われましても・・・とフリーズしていると、A社と提携しているA保険会社でオーバーした分の金額につき保険をかければOKとのことでした。開業まで時間もないので、言われるがままに契約するしかありません。
しかし、タイミング悪く、GWを挟むため、保険会社との契約は5月のGW明けとなりました。
そして、保険会社との契約をした後、やっと銀行と融資の契約を締結することができました。ちなみに、銀行との契約日は、なんと内覧会の3日前・・・。
口約束があったとは言え、世の中なにが起きるかわかりません。不測の事態で契約が破棄なったらおしまいだ、と内覧会の直前まで眠れぬ夜を過ごしていました。
内覧会を目前に、多忙とストレスのなか、ついに私の体に異常が生じます・・・。
続く