『白内障は手術後再発するの?』
2021年1月25日
白内障手術をした直後はよく見えていたけど、数年して視力がまた低下した、という方がいます。
そのため、白内障は手術しても、また再発するのでは、と思っている方が結構いらっしゃいます。
結論から言うと、白内障は手術で水晶体をまるごと取り除くため、絶対に再発することはありません。安心して下さい。
一方、白内障手術後の視力低下は、様々な理由で起こります。
まず、白内障手術関連では、
『後発白内障』
です。
水晶体は、『嚢』という透明の袋で包まれています。白内障手術は、嚢を残して、中味の濁った水晶体を取り除き、残った嚢に眼内レンズを挿入します。
嚢は、最初は透明ですが、時間が経つと、白くにごってしまうことがあります。これが後発白内障です。
症状は、白内障と同様に視力低下が生じます。
こちらは、外来にてレーザー治療で治ります。レーザー治療は5分程度で可能です。
それ以外は、白内障とは関係のない病気の発症が原因となることがおおいです。
特に、白内障手術を要する方は高齢者が多いため、加齢性黄斑変性、緑内障、網膜静脈閉塞症、黄斑前膜など、様々な目の病気を発症する恐れがあります。
そのため、白内障手術が無事終了し、経過良好でも、定期的な診察は続けておいた方がよいかと存じます。