白内障手術の時期
2019年2月18日
ブログを始めてから、眼科にも関わらずお食事のことばかりなので、たまには眼科のお話も。
外来で1番多くされる質問の1つ
「白内障の手術は、いつやるべきですか?」
について。
一言で言えば、
「ご本人が不便を感じて、手術をしたくなった時」
です。
具体的な視力の数値としては、免許更新には矯正視力0.7、新聞などの文字を読むには矯正視力0.5程度が必要とされております。
それを参考にすると、車の運転をされる方は0.7、日常生活を営むには0.5を下回ると手術が必要と言えます。
しかし問題は、そこまで視力は悪くないが、視力低下を感じている場合です。
白内障は基本的にゆっくりと進行します。そして、手遅れになって手術ができない、ということはほとんどありません。そのため、すでに白内障が相当進行している場合や、進行が急激な場合を除き、医学的に手術の緊急性は高くありません。
また経験上、視力が良いうちに手術をすると、手術は問題なく、術後視力も良好にも関わらず
「思ったよりよくない」「もっとよく見えるようになると思っていたのに」
など不満が出ることが少なくありません。
以上より、当院では、白内障手術はご本人のご希望があった時にやる、を原則としており、手術を強要することはありませんので、ご安心下さい。