本日より、入り口のマットが、かわいい猫になりました。
受診の際は、お楽しみに。
ちなみに、猫と白内障には意外な関係があります。
白内障は英語で”cataract “と言います。
そのため、眼科医は白内障を略して
「cat」
と言います。
研修医の頃、手術予定表にcatが並んでいるのを見て
「ネコがいっぱい」
と一度は思う、というのは眼科あるあるです。
白内障手術、外来でよくある質問シリーズ。
「白内障手術は何歳までできますか?」
「白内障手術は早い方がよいですか?」
という質問がよくあります。
まず、白内障手術は何歳までできるか?という質問から。
当院で白内障手術した最高年齢は93歳です。また、院長自身は、99歳の方を手術した経験があります。共に、術後問題ありませんでした。100歳以上の方は経験がないのですが、そもそも手術希望や適応になることが滅多にないため、実際のところ、年齢制限はないと考えてよろしいかと思います。
次に、白内障手術は早い方がいいか?という質問ですが、こちらは、正確に答えるのがなかなか難しいです。
術者の立場からすると、やはり手術は早い方がやりやすいです。白内障が進むほど、また全身状態が悪いと、手術が難しくなります。とはいえ、白内障手術は合併症の頻度が低いため、手術結果は早くても遅くてもほとんど変わりないです。
そのため、手術は早い方が院長は助かりますが、患者さん的には手術を急ぐ必要はあまりありません。
当院では、手術を強要するようなことはありませんので(最後の一押しが欲しい方には物足りないかもしれませんが)白内障手術の時期につき、迷うことがあれば、お気軽にご相談ください。
現在、白内障手術は3週間待ち、となっております。
谷塚周辺の施設では、かなり早い方かと思います。
「免許前に手術したい」「とりあえず早く手術したい」などのご要望があれば、お気軽にご相談下さい。
お待ちしております。
ブログを始めてから、眼科にも関わらずお食事のことばかりなので、たまには眼科のお話も。
外来で1番多くされる質問の1つ
「白内障の手術は、いつやるべきですか?」
について。
一言で言えば、
「ご本人が不便を感じて、手術をしたくなった時」
です。
具体的な視力の数値としては、免許更新には矯正視力0.7、新聞などの文字を読むには矯正視力0.5程度が必要とされております。
それを参考にすると、車の運転をされる方は0.7、日常生活を営むには0.5を下回ると手術が必要と言えます。
しかし問題は、そこまで視力は悪くないが、視力低下を感じている場合です。
白内障は基本的にゆっくりと進行します。そして、手遅れになって手術ができない、ということはほとんどありません。そのため、すでに白内障が相当進行している場合や、進行が急激な場合を除き、医学的に手術の緊急性は高くありません。
また経験上、視力が良いうちに手術をすると、手術は問題なく、術後視力も良好にも関わらず
「思ったよりよくない」「もっとよく見えるようになると思っていたのに」
など不満が出ることが少なくありません。
以上より、当院では、白内障手術はご本人のご希望があった時にやる、を原則としており、手術を強要することはありませんので、ご安心下さい。