現在、白内障手術は約1か月待ちとなっています。
いま手術を申し込まれると、3月上旬には手術可能です。
視野検査は、平日午前は2か月弱待ち、平日午後(火曜・金曜午後)は1.5か月待ちとなっています。
一方、土曜日は希望者が多く、3か月待ちとなっています。
予約はすべて、診察のうえでお取りしております。電話での予約はできませんので、ご了承ください。
通常診察は予約制ではないため、ご都合の良いときに受診していただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
当院では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、眼鏡の処方箋のための検査は、完全予約制となっています。そのため、一度受診して視力検査や診察をしたうえで、予約を取り、後日眼鏡検査を行う形となっています。
『今日の視力検査で眼鏡処方箋は書けないのか?』
という質問がよくでます。そこで今回は、視力検査と眼鏡検査の違いにつき、説明します。
眼科で重要視しているのが『矯正視力』です。これは、近視・遠視・乱視の度数で矯正して、最もよく出た視力となります。そのため、視力検査で矯正するための度数は、最も強い度数となります。
そして矯正視力は、視機能を反映します
1.0以上で正常範囲と判定します。
0.9以下は異常とみなし、視力が低下する原因を精査する必要が生じます。
つまり、普段の視力検査は、目に異常がありそうかどうかのチェックが主な目的となっています。
一方、眼鏡では、強い度数を入れると、眼精疲労や頭痛などの原因となります。そのため、通常は少し弱めにし、さらに左右のバランスを調整する必要があります。
見え方や掛け心地は個人差が非常に大きいため、眼鏡検査では、調整したレンズをかけて、ある程度の時間、様子をみる装用テストをする必要があります。
実は、ここに時間がかかってしまいます。しかし、時間を短縮すると、せっかく作成した眼鏡が、頭痛で使えない、などのトラブルにつながります。
普段の視力検査と眼鏡検査は、目的や方法が全く違う検査であるとご理解して頂ければ幸いです。
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
今年のテーマ『小さな幸せのおすそ分け』
『後発品(ジェネリック)まとめ』
≪後発品(ジェネリック)の歴史≫
薬剤の特許は10年で切れます。そのため、新しい薬剤が販売されて10年が経つと、他社が同じ成分の薬剤を自由に作れるようになります。これが後発品です。後発品は、開発費がかからないため、先発品に比べて安く作ることが可能です。
政府は、高齢化に伴う医療費増大対策のため、後発品を推奨するようになりました。
以前は、会社ごとに後発品は自由に名前を付けることができました。すると、同じ薬剤なのに、多数の名前のものが増え、不都合が生じるようになりました。
そのため近年では、後発品は成分名を付けるということで統一されました。また、名前の違っていた後発品を成分名で統一する動きもあります。
しかし、成分名は、長くて複雑な名前が多いです。
古くからある薬剤の後発品は多数の名前のものがあり、新しい薬剤は、難解な名前になっています。すべての薬剤の名前を覚えることが困難で、患者さんがどの薬剤を使用しているかを把握するのに、以前より労力を要することが増えました。
先発品:後発品
≪抗菌薬≫
ベガモックス:モキシフロキサシン
クラビット:レボフロキサシン
タリビット:オフロキサシン、オフテクター、タリフロン、マロノール
≪ステロイド≫
フルメトロン:オドメール、フロオロメトロン、フルオメソロン
サンテゾーン:ビジュアリン、DEX
リンデロン:サンベタゾン、ベルベゾロン、リロノサール、リンベタ
(サンテゾーンとリンデロンは、効果は同じだが、微妙に系統が違う)
≪炎症(非ステロイド)≫
ブロナック:ブロムフェナクNa
≪ドライアイ≫
ヒアレイン:ティアバランス、ヒアルロン酸Na(ナトリウム)、ヒアルロンサン、アイケア
≪アレルギー≫
リボスチン:レボカバスチン
≪白内障≫
カリーユニ:ピレノキシン
≪疲れ目≫
サンコバ:ソフティア、コバラム、シアノコバアミン、ビタコバール
≪緑内障≫
キサラタン:ラタノプロスト
トラバタンズ:トラボプロスト
ルミガン:ビマトプロスト
ザラカム:ラタチモ
エイゾプト:プリンゾラミド
コソプト:ドルモロール
ミケラン:カルテオロール
チモプトール:チモロール、チモレート
そろそろ花粉が飛び始めてきました。
敏感な方は、すでに目のかゆみなどを感じているようです。
花粉症は、ひどくなってから治療を始めても、効果が表れるまで時間がかかることがあります。逆に、早期の時点で治療を始めておくと、予防効果もあるため、ピーク時の症状が軽減されると言われています。
また、花粉の時期は、毎年外来が非常に混雑します。一方、現在は緊急事態宣言の影響もあり、外来が比較的空いている時間帯が多くなっています。
毎年、花粉症の目薬を使用している方は、早めに受診し、治療を開始してもよいかもしれません。
新型コロナウイルスが登場して、早1年が経ちました。
それ以来、感染を心配して、受診を控える傾向が見られます。
特に、緊急事態宣言中は、その傾向が顕著にみられます。
しかし、受診を控えている間に、本来使用すべき薬を使用せずに、病気が悪化してしまう方が散見されます。また、症状があるにもかかわらず、受診が遅れたために、治療のタイミングを逸してしまうこともあります。
眼科では、特に緑内障で治療中の方は、目薬を継続することが非常に重要です。
また、急激な視力低下があった場合は、緊急の対応が必要となることが多いため、早めに受診したほうが安心です。
眼科では、マスクを外さずに着用したままで、すべての検査・診察が可能です。そのため、感染リスクはゼロとは言えないまでも、比較的低い場所に該当するかと存じます。
また、緊急事態宣言下では、いつもと比べて空いている時間帯が多いため、3密の回避にもなっています。
眼科への通院期間が空いている方、最近視力低下などの気になる症状がある方は、一度眼科へ受診されるとよいかと存じます。
白内障は、主に加齢性変化のため、両目ともに進行することが多いです。とはいえ、左右全く同じということは少なく、多少なりとも視力に左右差が出るものです。
白内障手術に際し、悪いほうの目だけでいいか、それとも両目とも手術したほうがいいか、というご相談をよく頂きます。
まず、両目手術のメリットですが、
・術後の左右のバランスがよい
・ピントの位置を自由に選ぶことができる
・眼鏡を早く作成できる
・検査などが一度で済む
・同じ月だと、限度額により、自己負担額が安くなる
などが挙げられます。
両目ともある程度白内障が進行している場合、いずれ両目とも手術することになるため、両目とも手術をしたほうが、メリットは大きいと考えます。
一方、片目のみ白内障が進行しているが、他目は比較的視力良好の場合は難しいところです。
白内障手術は、安全性は非常に高いものの、リスクはゼロではないため、他目の視力が良好で、まったく不便を感じていない場合は、さすがに片目のみでよいと思います。
一番悩むのが、他目もそこそこ視力低下している場合です。
その場合は、視力や度数の左右差などを考慮したうえで、片目か両目かを相談して決定します。
これは、個々人の目の状態により変わってきますので、迷ったら一度ご相談頂ければ幸いです。
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『第3回 2021ほめる会(順番の人をみんなで褒めたたえる会)』
・弱視や斜視などの難しい検査の予約が入っていたり、初診があったりしたとき、事前に適切な指示をしてくれる。また、色々と教えてくれて、指導力が素晴らしい。
・理解力が高く、何を伝えたいのか、瞬時に汲み取ってくれる。イレギュラーなことがあっても、すぐに判断し対応できる。
・検査がうまく出来なかったときに、報告すると、検査がやりにくい理由などを説明してくれる。落ち込んでいると、それを察してポジティブに励ましてくれて、経験値が高い。
・混んでいるときなど、さっとお手伝いをしてくれるなど、動きがスマート。落ち込んだ時など、励ましてくれる。また、検査で分からないことを教えてくれて、仏。
・難しい検査で、1つめのやり方がうまくいかなかったとき、2つめ、3つめとやり方を変えて、臨機応変に行うことができる。介助が上手で、介助が必要なとき、助けてくれる。
次回は2/1月で、お勉強会です。
強度近視では、なぜか白内障が早くから発症することが多いです。
白内障を改善するには、手術が必要となります。
その白内障手術ですが、挿入する眼内レンズ度数を調整することで、近視を軽くすることが可能です。場合によっては、近視をほぼ0にすることもできます。
そのため、強度近視の場合、本来の目的である白内障のにごりを取ることによる視力回復だけでなく、『近視矯正』によるメリットも大きいです。
しかし、強度近視で片目のみ白内障が進行している場合、片目のみ手術をして近視を軽減させると、手術しない目との近視度数の差が非常に大きくなってしまいます。そうなると、眼鏡での矯正が困難となります。コンタクトレンズであれば、左右の度数差を気にせず矯正できますが、コンタクトレンズは1日中使用することができません。
そのため、強度近視で片目のみの白内障への対応は、苦慮することが多いです。
選択肢としては、
①両目手術する
②片目のみ手術する
③もう片方も白内障が進むまで手術を我慢する
の3択となります。
①両目手術すると、左右の度数差を気にせずに手術できるため、最もわかりやすいです。しかし、手術にはリスクを伴うため、視力低下のない反対目を手術することに抵抗を感じる方も多いかと思います。
②片目のみ手術する場合、術後の左右の度数差を眼鏡やコンタクトレンズで矯正して対応します。
しかし、うまく適応できない場合は、早めに反対目の手術を検討します。
③現時点で生活にそれほど不便がなく、緊急性を要さない場合、反対目の白内障が進行するまで、数年待つという方法もあります。
どの方法がよいかは、個人差が大きいので、手術のタイミングを慎重に検討し、手術をする際には、手術のメリットとデメリットをよく理解しておく必要があります。
白内障手術をした直後はよく見えていたけど、数年して視力がまた低下した、という方がいます。
そのため、白内障は手術しても、また再発するのでは、と思っている方が結構いらっしゃいます。
結論から言うと、白内障は手術で水晶体をまるごと取り除くため、絶対に再発することはありません。安心して下さい。
一方、白内障手術後の視力低下は、様々な理由で起こります。
まず、白内障手術関連では、
『後発白内障』
です。
水晶体は、『嚢』という透明の袋で包まれています。白内障手術は、嚢を残して、中味の濁った水晶体を取り除き、残った嚢に眼内レンズを挿入します。
嚢は、最初は透明ですが、時間が経つと、白くにごってしまうことがあります。これが後発白内障です。
症状は、白内障と同様に視力低下が生じます。
こちらは、外来にてレーザー治療で治ります。レーザー治療は5分程度で可能です。
それ以外は、白内障とは関係のない病気の発症が原因となることがおおいです。
特に、白内障手術を要する方は高齢者が多いため、加齢性黄斑変性、緑内障、網膜静脈閉塞症、黄斑前膜など、様々な目の病気を発症する恐れがあります。
そのため、白内障手術が無事終了し、経過良好でも、定期的な診察は続けておいた方がよいかと存じます。
NHKにて、
『隠れ近視』
が取り上げられていました。
小学校の眼科検査で、目の長さを測る
『眼軸』
を測定したところ、視力検査と比較して、近視と診断された子供が多かった、という結果が出たとのことでした。
手元を見る時間が長いと、近視は進行しやすくなります。最近はオンライン授業などで、子供のパソコンやスマホを使用する機会が増えているため、今後子供の近視が増えることが危惧されます。
反対に、近視の進行予防として、野外活動が推奨されています。これは、日光を浴びることや遠くを見ることがよいとされています。
残念ながら、一度進んだ近視は、改善することが出来ません。
そのため、昔からよく言われているように、子供のうちは、家でゲームや勉強ばかりしていないで、外で遊んだりスポーツをしたりすることがよいようです。