白内障は水晶体という目のレンズにあたる部分が白くにごる病気です。
白内障の症状は、
『かすむ』『ぼやける』『なんとなく見えにくい』『白ぽく見える』など、表現の仕方は個人差がありますが、一言で言えば
『視力低下』
となります。
白内障は全体的ににごるため、視野全体がぼんやりと見えにくくなります。そのため、『視野の一部分だけ見えにくい』という症状は、緑内障や黄斑変性など、白内障以外の病気を疑います。
白内障は短期的にはほとんど変化しないため、症状が短期間で変化することはあまりありません。
朝だけ見にくい、日によって見えにくい日がある、などは、白内障以外の病気を疑います。
また、白内障の特に初期に、
『まぶしい』
という症状を感じることがあります。これは、白内障の部分に光が乱反射するためです。
2017年6月1日
ついに開業日を迎えました。
たくさんの方に受診していただきました。待ち時間が長くなってしまい、想定外の問題もありましたが、スタッフが適正に対応してくれたおかげで、大きなトラブルもなく、無事に初日を終えることができました。
帰り道、いままでの開業活動を振り返りました。
開業を決意してから1年3か月。
たいへんだったこと、いやだったこと、つらかったこと、困ったこと、ほんとに色々なことがありました。しかし、すべての出来事は、今日ここにたどり着くために必要なことだったんだ、と気が付きました。
そして、あまりいい思い出が残っていない人たちも含め、すべての出会いに心から感謝する気持ちが沸き上がってきました。
しかし、開業はゴールではなく、スタートラインに立ったにすぎません。
「世界一素敵な眼科に、よしだ眼科をする」
という新たな目標に向け、よしだ眼科は出航するのでした。
完
現時点で、白内障手術の予約枠が12月7日までいっぱいです。
今年の手術は12月の10日、14日、17日の3枠を残すのみとなりました。
そのため、今年中に手術希望の場合、早めに受診されることをお勧めします。
特に両目手術の場合、2枠必要となりますので、お早めに。
緑内障の治療について、今わかっていることは
『眼圧を下げると、進行が遅くなる』
この1点のみです。
これは、緑内障には、眼圧の高いタイプだけでなく、眼圧が正常である正常眼圧緑内障にも当てはまります。
同じ眼圧でも緑内障になる人、ならない人がいるように、眼圧以外の様々な要素が関与していることが予測されますが、現時点で確定的に証明されているものはありません。
そのため、『治療は眼圧を下げる』ことのみとなります。
しかし、治療をしても、進行を遅くするのみで、改善や進行を完全に止めることは、今の医学ではできません。そのため、早期発見・早期治療が重要となります。
眼圧を下げる方法は、目薬か手術となります。
目薬はいくつか種類があるため、目の状況などから、使用する目薬を決めていきます。効果が不十分の場合は、目薬の変更や追加を検討していきます。
『緑内障は手術できますか?』
という質問をよくいただきます。
手術も、目薬同様に眼圧を下げるだけで、視力や視野が改善することはありません。しかも、手術は合併症が生じる可能性があるため、目薬でどうしてもコントロールできない場合にしかたなく行う、という位置づけです。
『生活に注意点はありますか?緑内障や眼圧にいいこと、悪いことはありますか?』
これもよくいただく質問ですが、答えは、『現時点では一切わかっていない』となります。
そのため、目薬をしっかり継続することが重要です。
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
第13回 『オススメの映画紹介』
『メンインブラック』
主人公が、黒いスーツのKにスカウトされ、エイリアンの監視や取り締まりを行います。エイリアン映画ですが、コメディで楽しく見られます。おちゃらけ主人公と真面目Kとの掛け合いも面白いです。主人公の成長も見られます。
虫みたいなエイリアンがたくさん出てくるので、食事以外の時間にどうぞ。
緑内障では、視野が障害されます。しかし、視野の中心部は比較的末期まで温存されるため、視力は変わらないことが多いです。そのため、緑内障は、自覚症状が出にくいです。
視野障害は、信号や看板を見落とす、人や壁などにぶつかりやすい、本の行を読み飛ばす、など『気が付かずに見落とす』という症状が出ることが多いです。
自覚症状が出にくいことのデメリットは、発見が遅れることです。そのため、健診が重要となります。
一方、メリットとしては、緑内障があっても、生活に支障が出にくいことです。緑内障は、進行を遅くする治療しかできませんので、早期発見早期治療を行い、自覚症状が出ないレベルに進行をとどめておくことが肝要となります。
健診で
・視神経乳頭陥凹拡大
・視神経線維層欠損
と指摘されることがあります。
これらは、『緑内障が疑われます』というお話となります。
緑内障は視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。しかし、緑内障は自覚症状が出にくいのが特徴です。
診断としては、視力、眼圧、OCT、視野検査を行います。そのうち、視野検査は時間がかかるため、当院では完全予約制となっております。そのため、初回の受診時に視野検査以外の検査と視野予約を取り、後日視野検査と、二度の受診が必要となります。
検査結果、緑内障と診断された場合は、緑内障の目薬による治療を開始します。
2017年5月27日 晴れ
この日、内覧会を行いました。
ちょうど運動会シーズンで、小学生・中学生の子供を持つ家族が来れない日程だったので心配ましたが、100人以上の方にお越しいただきました。(予想通り子供は一人も来ませんでしたが・・・。)これは、私の周りで同時期に開業したクリニックの中でも、一番多い数でした。
そこで、いろいろな方とお話しましたが、多くの方が、手術できるクリニックが開院することを喜んでいただいているようでした。
自分の開業活動が間違っていなかった、という手応えを初めて感じることができました。
こうして、内覧会を無事終えることができました。
開業日までの残り2日間は、内覧会の片づけと掃除、そして模擬患者での外来の練習などの最終チェックをして過ごしました。また、このタイミングで融資がついに実行され、金銭面での最悪の事態は回避されました。
そしてついに、開業日を迎えます。
次回、涙の最終回です。
『物がゆがんで見える』という症状は、主に網膜の中心である『黄斑』の障害で起こります。
黄斑の病気は、
黄斑変性、網膜前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫(糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などに伴う)、網膜剥離、中心性網脈絡膜症
など多数あります。
それぞれ好発する年齢や症状、経過など異なりますが、自覚症状のみで病気を鑑別することは困難です。
OCTという黄斑部の断層像を見る検査があり、これにより診断が可能です。
治療は、それぞれの疾患により異なります。網膜剥離や、出血を伴う黄斑変性など、緊急を要する病気もあります。
『物がゆがんで見える』症状がありましたが、早めに眼科受診することをオススメします。