前回は、白内障手術と年齢についてのお話でしたが、今回はより具体的な手術のタイミングについて、説明していきます。
基本的な手術のタイミングは、
「ご本人が不便を感じて、手術をしたくなった時」
となります。
ただ、この説明だけだとわかりにくいので、具体的な視力の数値で説明していきます。
免許更新には矯正視力0.7、新聞などの文字を読むには矯正視力0.5程度が必要です。
それを参考にすると、車の運転をされる方は0.7、日常生活を営むには0.5を下回ると手術適応と言えます。
一方、そこまで視力が悪くない場合でも、生活に支障がでていれば、手術適応にはなります。しかし、あまり視力が良いうちに手術をすると、手術は問題なく、術後視力も良好にも関わらず
「思ったよりよくない」
「もっとよく見えるようになると思っていたのに」
などの不満が出ることが少なくありません。
白内障は基本的にゆっくりと進行します。そして、手遅れになって手術ができない、ということはほとんどありません。そのため、すでに白内障が相当進行している場合や、進行が急激な場合を除き、医学的に手術の緊急性は高くありません。
以上より、当院では、白内障手術はご本人のご希望があった時にやる、を原則としており、手術を強要することはありませんので、ご安心下さい。
「それらの駅周辺で、新規開業予定があります。」
色々な人に連絡をし、現状を説明したところ、すでにその駅周辺で新規開業の予定があるという情報をいただきました。
まさかの新規開業かぶり、しかもなんと3件とも・・・。
当時は半信半疑でしたが、2020年現在、実際に3駅とも新規開業しております。
さらに恐ろしいことに、うち2駅では、わずか1年のうちに、新規開業が2件重なっていました。こうなると、ビジネス用語をかっこよく使うと、ブルーオーシャンからレッドオーシャン、日本語でベタに言うと天国から地獄です。
開業する人たちは同じところを狙っている、という事実を思い知らされました。また、開業ラッシュとは聞いていましたが、改めて肌で感じました。
そんなわけで、3つの物件の担当者に、それぞれお断りの連絡をしました。
すると、3人中2人は、それまで「先生、先生」とあれだけ下手に出ていたのに、お断りの連絡をした途端、返信すらしません。人間、こういう時に本性が出るものです。
そんな中、業者I社だけは丁寧に返信してくれました。
そして、このI社こそ、今後の開業のカギを握るところとなります。
続く
「白内障手術は何歳までできますか?」
「白内障手術は早い方がよいですか?」
という質問がよくあります。
まず結論ですが、白内障手術に年齢制限はないです。
当院で白内障手術した最高年齢は94歳です。また、院長自身は、以前勤務していた病院で99歳の方を手術した経験があります。共に、術後問題ありませんでした。
100歳以上の方の手術は経験がないのですが、100歳以上で、手術希望がある方や適応になる方は滅多にないかと思います。
ただし、全身状態が悪く、
・自力で歩行できないため通院が困難
・横になってじっとしていられない
・座位が保てず、検査ができない
などがあると手術は困難です。
そのため、白内障手術は、年齢より全身状態のほうが重要です。
次に、白内障手術は早い方がいいか?という質問ですが、こちらは、正確に答えるのがなかなか難しいです。
白内障が進行すると手術が難しくなることがあります。また、全身状態が悪くなると、上記のために手術ができなくなることもあります。
一方、手術結果は、手術した時期に関わらずほとんど変わりないです。
そのため、白内障手術は目の状況や年齢を含めた全身状態により、やるべき時期が変わってきます。
当院では、手術を強要するようなことはありませんので(最後の一押しが欲しい方には物足りないかもしれませんが)白内障手術の時期につき、迷うことがあれば、お気軽にご相談ください。
新型コロナウイルス感染予防には、換気が重要と言われています。また、換気には、ドアや窓などを2箇所以上開ける必要があります。
よしだ眼科では、現在開閉可能な部分は全て開けております。
しかし、困ったことに気温が高くなると、クーラーが効きにくくなります。気温が30度を超えると、いくらクーラーを強くしても室内温度は25度を超えてしまいます。
対策として、扇風機を4台急遽購入しましたが、熱風が来るだけで、あまり効果がないです。
さらに、院内ではマスク着用をお願いしています。
気温が30度を超える日の受診は、熱中症に気を付けて下さい。
我々スタッフ一同、汗だくになりながら頑張っております。
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『第10回 絵本読み聞かせ会』
『くまとやまねこ』
絵は黒白が中心ですが、たまに入るピンクがかわいいです。
やまねこのように、
「それはさみしかったね」
と言える人になりたいです。
タンバリンひとつで、やまねこにもつらい別れがあったのかな、と想像させるところが、絵本のすごさだと思います。
次回は
『しろいうさぎとくろいうさぎ』
です。こちらは、愛のお話です。
お楽しみに。
コロナウイルス感染再拡大に伴い、視野検査を再度休止とします。
緊急事態宣言の解除後、埼玉と東京での感染者数の増加を認めます。今後感染が拡大することが懸念されます。
視野検査は部屋を密閉にする必要があるため、感染リスクが高くなります。
そのため、宣言解除後に再開していた視野検査を、再開休止とします。
その他の検査や処置につきましても、今後の感染状況により、休止などの対応を検討致します。
ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
今回は、白内障手術後の生活制限のお話です。
特に洗髪洗髪、運動や水泳、運転について説明していきます。
手術後の一番の懸念事項は術後感染症です。
頻度は0.1%(1000人に1人程度)と非常に低いのですが、失明などの重篤な視力障害が生じる恐れがあります。
この術後感染症予防に、水が眼内に入るのを防ぐ必要があります。水が眼内に入る行為として、洗顔洗髪や水泳、運動などが挙げられます
洗顔洗髪ですが、手術後四日間程度できません。
洗顔のかわりに、汗拭きシートや絞ったタオルなどをご利用ください。
洗髪は、美容院で上向きの状態で洗うのは可能です。(理容室は下向きなのでダメです)また、水のいらないシャンプーは可能です。(薬局に売ってます)
水泳は1ヶ月禁止です。
運動ですが、ウォーキング、ストレッチなどの軽い負荷なら、一週間で可能です。
一方、汗だくになるような激しい運動、負荷の大きい運動は、水泳と同じく1ヶ月程度控えた方がよいです。
運転は、術後視力の出方により異なります。
手術翌日から良好な視力が出た場合、翌日から運転は可能です。しかし、見え方に慣れるまで、生活をしながら少し様子をみた方が安全です。
一方、視力回復に一、二週間かかる場合もあります。また、眼鏡を新しくする必要が生じることもあります。その場合、運転が出来るまで、少しお時間がかかります。
以上より、運動はいつから可能か、個人差が大きいため、念のため手術後しばらくは運転するご用事は入れないのが無難です。
一方、テレビやパソコン、スマホを見るなどの、目を使う作業は翌日から可能です。
その他に関しては、基本的に制限はないのでますが、こちらの想定していないこともあるかもしれませんので、手術が決まった際に質問して頂ければと存じます。
よくある質問シリーズ その1
まず、よしだ眼科は入院施設がないため、日帰りのみとなっています。
院長が以前勤務していた病院には入院施設があり、日帰りと入院がちょうど半分半分くらいでした。
それらの経験を踏まえて、今回は日帰りと入院のメリット・デメリットなどにつき、説明します。
まず、手術結果ですが、どちらも変わりありません。
そのため、医学的には白内障手術に入院の必要性はないと考えております。
日帰りと入院の違いは、手術した日に家に帰るか、病院に泊まるか、の違いとなります。
日帰りのメリットは、余計な手間が必要ないことです。
外来と同じように受診し、手術をして、ご帰宅できます。当院での滞在時間は1~2時間程度です。
一方入院すると、手続きや泊まるための荷物の準備など、やるべきことがたくさんあります。さらに、初めての病院で緊張したり、ごはんが口にあわなかったり、隣の人のいびきがうるさくて寝れないかったり、といった問題が生じることもあります。
また高齢者ですと、入院により生活環境が変わることで、精神状態が不安定になり、認知症が進行することがあります。
日帰りでは、慣れた家に帰れるため、それらの心配はありません。
一方、入院のメリットは、手術前後の通院の必要がないことです。術後、眼帯をするため、片目になってしまいます。そのため、家が遠い、足が悪い、反対目が視力不良など、通院が困難な方に有用です。
また、夜中に痛みなど何かあったときの安心感があります。
ただし、白内障手術は痛みが出ることは少なく、夜間に緊急処置が必要となることはごくまれです。しかも、入院施設でも夜間に手術などの対応ができるところは実は少なく、結局は翌朝診察してからの対応となることがほとんどです。
というわけで、白内障手術は、まずは日帰りで手術することを前提として、様々な理由により日帰りでは難しい場合に、入院施設で行うことを検討する、という流れで検討いただければよいのではと考えております。
今日も蝶のアオスジがクリニック近くに遊びに来てくれました。
2羽で仲良く飛んでいたのですが、早すぎて一羽しか撮れませんでした。
受診の際には、空を見上げて探してみて下さい。
本日、1ヶ月ぶりに草加市でコロナ感染者が出たそうです。
また、埼玉県では感染者が7人と増加傾向にあります。
年代別で見ると、40代までの年代に多いようです。
19日より県をまたぐ移動自粛が解除され、この週末から経済活動が本格的に再開されました。それに伴い、感染の再拡大が懸念されます。
当院でも感染者数の動向を注視していきます。
今後必要が生じれば、再度一部検査や午後外来の休止など、警戒レベルを上げる対応を検討していきます。
みなさまもマスク着用や手指消毒など、感染対策をより一層徹底していきましょう。