桜に気を取られ、上ばかり見ていたので気がつかなかったのですが・・・。
ふと足元を見ると、たんぽぽがたくさん咲いてました。
綿毛を見ると、つい『ふー』したくなります。
S社とのミーティングを終えた私は、指摘された懸念事項などにつき話し合うために、A氏に電話しました。すると、いつもの穏やかな口調から一転、かなりきつい口調で
「開業するときは、反対勢力が出るものです。気にしてたら開業なんてできないですよ。」
と一喝されました。
S社とは、開業活動に協力してもらうパートナーという位置づけだったため、反対勢力という言い方には、違和感を覚えました。
この時初めて、A氏への信頼が揺らぎ、この開業への不信感が生まれました。
一方、このまま進まないと、一生開業できない、という焦りもありました。まさに引くも地獄、進むも地獄です。
結局、この開業をやめる決断もできず、モヤモヤを抱えたまま開業活動を進めることになりました。そんな中、会計事務所の勧めで、物件の契約書のリーガルチェック(契約書を弁護士にチェックしてもらう)をし、問題なければ契約する、という方向で話がまとまっていました。
2016年8月1日の時点では、あとはリーガルチェックを待つだけ、のはずでした。
しかし、この後とんでもない大事件が起こりました。
運命の日まであと6日
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『成長したことを発表する会』
最初は、なにもわからず、言われたことをやるだけだった。
いまは、やり方に疑問を持ち、効率的に、わかりやすくなるように考えながら行えるようになった。
例えば、会計のとき、患者さんにお金のやり取りを先にやると、帰る気満々になり、他の話を聴いてもらえないことが多い。そのため、お金を最後にして、めぐすりやその他の話をしたり、こちらがおつりの準備をしている間に診察券などをしまってもらったりするようになり、時短にもなった。また、話す内容が多いので、わかりやすくなるように工夫している。
今後も、ささいなことにも気づき、改善していきたい。
新型コロナウイルスの感染予防のため、
受診時は
『マスクの着用』をお願いします。
また、検査や診察時は、
『マスクの脱着は不要』です。
皆様のご協力が、まわりの命を救う行動となります。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
その日、S社と何度目かの面談がありました。待ち合わせ場所に行くと、S社の方たちは神妙な面持ちで、なんだかいつもと様子が違います。そして、開口一番
「先生、ここでの開業はやめたほうがいいと伝えに来ました。いくつかの懸念事項があります。また、当社の診療圏調査の結果では、競合との兼ね合いで1日30人程度と、決してよくありません。」
私にとって、寝耳に水でした。そして、Sの話は、いま振り返ると、まさに核心を得た話でした。
しかし、開業一直線と浮かれていた私は、この言葉に耳を貸しませんでした。
このとき、話を真摯に受け止め、冷静な判断をしていれば、このあとに起こる悲劇が起こることはなかったのですが・・・
続く
世界一のスタッフ満足度を目指して・・・。
「2020年の目標」 『昨日の自分を少し超える』
『成長したことを発表する会』
≪3年前と今と比べて≫
結婚してから、扶養内でパートをしていた。これは、「女性はこうしなきゃ」「いいお嫁さんとして、女は家事を完璧にしなければ」という自分のルールにしばられていた。そして、仕事と家事の両立は難しいと思っていた。
今は、仕事と家事の両立は大変だが、優先順位をつけて、工夫することで、完璧ではないが、うまくこなしている。
3年前と比較して、視野が広がった。今後も進化し続けたい。
【お知らせ】
最近、暗い話題ばかりなので、たまには明るいお話。
『成長したことを発表する会』のあとは、絵本朗読会を予定しております。
現在のところ、3冊まで決まったのですが、あと3冊ほしいところです。
そこで、『泣ける絵本』を募集します。
子供のころに読んで感動した絵本、ございましたら教えてください。
現物がなくても、題名が分かれば、こちらで探してご用意します。
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
今度はめうさ先生の表情をのせてみました。
今回はうれしい、楽しい時の表情です。
めうさ先生は、特に好きなニンジンをもらうと、こんな表情をします。
・・・だそうです。
物件オーナーや不動産屋との交渉はA氏にすべてお任せしていました。
開業時期を来年6月で考えているとオーナーに伝えてもらったところ
「そこまで待てないので、来年1月までに開業してください。」
と言われたとのことでした。希望の日程ではなかったので、この物件を半分あきらめていました。すると、A氏より意外な提案がありました。
「花粉の時期の2、3月の前に開業したほうが、患者数の立ち上がりがよいので、1月はむしろよいですよ」
A氏の提案を受け、1月にこの物件で開業する方向で、話を進めることにしました。
その後、矢継ぎ早にA氏から会計事務所、内装業者、広告代理店を紹介されました。
たくさんの大人たちに囲まれ、開業が一気に現実味を帯びてきました。
しかし、そんな中、とある業者からとんでもない情報が入るのでした。
続く
白内障手術 まにあっく編 その2
今回は、白内障手術における超音波乳化吸引術についてです。
12ミリある水晶体を、そのまま2ミリ強の小さな切開創から取り除くことはできません。そのため、水晶体を小さくする必要があります。そこで、超音波で水晶体を砕き、小さくなった水晶体を吸引していきます。それが超音波乳化吸引術です。
分かりやすく例えると、大きな岩をドリルで砕き、小さくしたかけらをホースで吸い取る、と言ったところでしょうか。実際に、そんな作業をすることは人生で一度もないでしょうが・・・。
そして、岩が硬くなると、ドリルではびくともしなくなり、砕くのが困難になりそう、とイメージできるかと思います。
白内障が進行するほど、水晶体は硬くなっていきます。そして、末期の成熟白内障ともなると、硬い岩のようになります。
20年くらい前の機器では、成熟白内障には歯が立ちませんでした。そのため、成熟白内障に限っては、12ミリの切開創で水晶体ごと取り除くような手術をしていました。すでに、切開創は3ミリ程度が主流となっていたので、この手術をする前日は、ストレスで胃が痛くなったのを覚えています。
10年くらい前に新しい機器が登場しました。これだと、成熟白内障の硬い水晶体にも太刀打ちできるようになりました。それでも、破砕するのに時間がかかるうえ、頻繁に詰まって手術が中断されるなど、ストレスの多い手術でした。
現在の機器は、破壊力が格段にアップしたうえ、つまることがまったくありません。そのため、手術時間も大幅に短縮され、術者のストレスも軽減されました。おかげで、成熟白内障の手術前日も、ぐっすり眠れるようになりました。
センチュリオンの開発に携わったアルコン社の方々、ありがとうございます。